糖尿病治療の新しい選択肢「マンジャロ」とは?

マンジャロ

立川市の『はごろも内科小児科』では、最新の糖尿病治療として話題の「マンジャロ(一般名:チルゼパチド)」を導入しています。この記事では、マンジャロの特徴、保険診療での適用、効果や注意点について内科専門医がわかりやすく解説します。

目次

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はじめに

糖尿病治療は日々進歩しており、近年特に注目されているのが「週1回注射」で血糖値コントロールができる新薬「マンジャロ(チルゼパチド)」です。立川市内でも導入され、当院『はごろも内科小児科』でも保険診療で使用しています。本記事では、この治療法について専門医が詳しくご説明します。

マンジャロ(チルゼパチド)とは?

マンジャロは2022年に日本で承認された新しい2型糖尿病治療薬です。従来のGLP-1受容体作動薬に加えて、GIP(胃抑制ポリペプチド)にも作用する世界初の「GIP/GLP-1受容体作動薬」に分類されます。

血糖コントロールに重要なインスリン分泌を促進しつつ、食欲抑制・体重減少作用も期待できます。既存治療で血糖値が安定しない患者さんにとって、新たな選択肢となります。

保険診療での適用条件

マンジャロは2型糖尿病に対して保険適用されています。以下のような患者さんが対象となります。

  • 食事療法・運動療法のみでは血糖コントロールが不十分な方
  • 既存の内服薬や注射薬で十分な効果が得られない方
  • BMIや既往歴など総合的に医師が必要と判断した場合

週1回の注射、通院もラクに

マンジャロは週1回皮下注射を行う治療です。医師の指導のもと、ご自宅で自己注射も可能となります。

通院の負担が軽減されるため、仕事・介護などで忙しい方にも適しています。当院では自己注射の指導も丁寧に行っておりますので、初めての方でも安心して導入できます。

期待される効果と副作用

期待される主な効果

  • 血糖値の安定(HbA1cの改善)
  • インスリン分泌促進
  • 食欲抑制作用
  • 一部の方では体重減少効果も確認

主な副作用

  • 吐き気・食欲不振・下痢などの消化器症状
  • 初期投与時に強く出ることがありますが、徐々に軽快することが多い

重篤な副作用は少ないものの、継続的な血液検査・定期診察が大切です。当院では安全管理を徹底しています。

当院『はごろも内科小児科』での対応

当院では、日本糖尿病学会認定専門医が最新のエビデンスに基づき、患者さん個別に適した糖尿病治療をご提案しています。マンジャロを含む最新の治療法も導入し、患者さんの負担軽減と血糖コントロールの両立をサポートしています。

注射への不安、費用、ライフスタイルへの影響なども事前に丁寧にご説明しますので、安心してご相談ください。

まとめ

マンジャロ(チルゼパチド)は、2型糖尿病治療に新たな可能性をもたらす画期的な週1回注射薬です。血糖コントロールに苦慮されている方は、ぜひ専門医のいる当院へご相談ください。立川市・多摩地域で糖尿病治療を検討中の方をお待ちしております。

監修者プロフィール

院長 田丸新一(医学博士・内科専門医)

東京医科大学医学博士。日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医、日本内分泌学会内分泌代謝内科専門医、日本内科学会総合内科専門医。

参考文献

  • 日本糖尿病学会 編. 『糖尿病治療ガイド2024-2025』. 南江堂.
  • Jastreboff AM, et al. Tirzepatide versus Placebo or Semaglutide in Obesity. N Engl J Med. 2022; 387:205-216.
  • 日本内科学会. 『内科学 第12版』. 朝倉書店.
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