高血圧とは?基準値と診断のポイントを解説

高血圧

高血圧は、自覚症状が少ないまま進行することが多く、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。この記事では、30〜60代の患者さんにもわかりやすく、高血圧の基準値や診断のポイントについて解説します。立川市で内科をお探しの方や、糖尿病などの生活習慣病に関心のある方もぜひご覧ください。

目次

高血圧とは?どんな病気?

高血圧とは、血液が血管を通るときにかかる圧力が、常に高い状態が続いていることをいいます。血管に強い圧がかかると、動脈硬化が進みやすくなり、脳卒中や心臓病、腎臓病などのリスクが高まります

高血圧は、生活習慣病の一つとして、糖尿病や脂質異常症と並んで重要な病気です。はごろも内科小児科では、生活習慣病全体を見据えた内科診療を行っています。

高血圧の基準値とは?

高血圧かどうかは、診察時の血圧測定で判断されます。以下が一般的な基準値です。

分類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
正常血圧 120未満 80未満
正常高値血圧 120〜129 80未満
高値血圧 130〜139 80〜89
高血圧(Ⅰ度) 140〜159 90〜99
高血圧(Ⅱ度) 160以上 100以上

140/90mmHg以上が「高血圧」と診断される目安です。

高血圧の診断と検査のポイント

▶ 一度の測定で判断しない

血圧は緊張や時間帯などで変動するため、複数回測定し、継続的に高い状態が続いているかを確認する必要があります。

▶ 家庭血圧の測定が大切

診察時より家庭で測る血圧の方が、実際の生活に近い値が出ます。家庭血圧が135/85mmHg以上の場合も、高血圧の可能性があります。

▶ 背景に病気が隠れていることも

まれに、腎臓やホルモンの異常が原因の「二次性高血圧」の場合もあります。その際は内分泌や腎臓の精密検査が必要です。

高血圧と糖尿病の関係

高血圧と糖尿病は、どちらも血管にダメージを与える病気です。両方を併せ持つと、心筋梗塞や脳卒中のリスクがさらに高まることが知られています。

そのため、糖尿病のある方は、血圧の目標値がより厳しく設定されることもあります(例:130/80mmHg未満)。はごろも内科小児科では、糖尿病と高血圧の両面から治療計画を立てています

高血圧の治療は生活改善から

食事

  • 減塩(1日6g未満を目標)
  • 野菜・果物を多くとる
  • 動物性脂肪のとりすぎに注意

運動

  • 週3〜5回、30分以上の有酸素運動を目安に

体重管理

  • BMI25未満を目指す(肥満の改善)

禁煙・節酒

  • 血管への負担を減らすために非常に重要です

薬物治療が必要なケース

生活習慣の改善だけで十分な効果が得られない場合、降圧薬(カルシウム拮抗薬、ARBなど)による治療を行います。薬は一度始めたら一生やめられないと思われがちですが、生活改善に成功すれば減薬や中止も可能です。

はごろも内科小児科での高血圧診療

当院では、血圧の測定・評価だけでなく、糖尿病や脂質異常症など他の生活習慣病との関連も含めて総合的に診療します。必要に応じて、栄養指導や生活習慣アドバイスも提供しています。

立川市で高血圧や糖尿病が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 血圧はいつ測るのがよいですか?
→ 朝起きてトイレを済ませた後、食前・服薬前が理想的です。

Q. 血圧が低すぎても問題ですか?
→ 一般的には問題ありませんが、ふらつきやめまいがある場合はご相談ください。

まとめ

  • 高血圧は自覚症状が少なく、放置すると危険な病気です
  • 基準値は140/90mmHg以上が目安
  • 家庭血圧や生活習慣も診断に重要
  • 糖尿病との併発でリスクが上がるため、早期の対策が必要です
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