橋本病の方が食事で気をつけること

「橋本病と診断されたけれど、何を食べればいいの?」「避けたほうがいい食品はある?」
このページでは、橋本病の方が気をつける食事について、わかりやすく解説します。

はごろも内科小児科(立川市の内科)では、甲状腺疾患や糖尿病などの慢性疾患を総合的に診療しています。国立市・国分寺市・昭島市からもご相談いただいています。


目次

橋本病とは?まずは基礎知識

橋本病はどんな病気?

橋本病は、甲状腺に慢性的な炎症が起こる自己免疫疾患です。
正式には「慢性甲状腺炎」と呼ばれます。

免疫の異常によって甲状腺が徐々に破壊され、甲状腺ホルモンが不足しやすくなります。

よくある症状

  • 疲れやすい
  • 体重増加
  • むくみ
  • 寒がり
  • 便秘
  • 気分の落ち込み

ただし、初期は無症状のことも多く、健康診断で偶然見つかることもあります。


橋本病と食事の基本的な考え方

まず大切なのは、特別な「橋本病専用の食事療法」があるわけではないということです。

しかし、甲状腺ホルモンの働きや代謝に影響する栄養素があるため、日常の食事にはいくつかのポイントがあります。


橋本病が気をつける食事について|重要なポイント

① ヨウ素の摂りすぎに注意

ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料ですが、摂りすぎると逆に甲状腺機能を悪化させることがあります。

特に注意が必要なのは:

  • 昆布
  • 昆布だしの濃い摂取
  • ひじき(大量摂取)

普通の和食程度であれば問題ないことがほとんどですが、
「毎日大量の昆布水を飲む」などの極端な摂取は避けましょう。


② バランスのよい食事が基本

橋本病では代謝が低下しやすく、体重増加につながることがあります。

そのため:

  • 主食・主菜・副菜をそろえる
  • 野菜をしっかり摂る
  • 加工食品や脂質の摂りすぎを控える

といった基本的な食事バランスが重要です。


③ セレン・鉄・亜鉛不足に注意

甲状腺ホルモンの代謝には、以下の栄養素が関係します。

  • セレン(魚介類・ナッツ類)
  • 鉄(赤身肉・レバー・ほうれん草)
  • 亜鉛(肉類・貝類)

極端な制限食や偏食は避けましょう。


④ 過度な糖質制限は慎重に

「糖質制限が甲状腺に良い」という情報を見かけることがありますが、
極端な糖質制限は甲状腺ホルモンの分泌を低下させる可能性があります。

また、橋本病の方は糖尿病を合併することもあります。
血糖管理が必要な場合は、自己判断ではなく医師と相談しましょう。


橋本病と糖尿病の関係

橋本病は自己免疫疾患のため、1型糖尿病を合併することがあります。

また、甲状腺機能低下症になると代謝が落ち、血糖値やコレステロール値に影響することもあります。

そのため、甲状腺だけでなく、糖尿病を含めた全身管理が大切です。

はごろも内科小児科(立川市の内科)では、甲状腺と糖尿病の両方を総合的に診療しています。


よくある質問(FAQ)

Q. 大豆製品は食べてはいけませんか?

通常量であれば問題ありません。
ただし、甲状腺ホルモン薬を服用している場合は、服薬直後の大量摂取は避けましょう(吸収に影響する可能性があります)。

Q. 海藻は完全に禁止ですか?

いいえ。
通常の食事量であれば問題ありません。
「毎日昆布を大量に摂る」など極端な摂取を避けることが大切です。

Q. サプリメントは必要ですか?

原則として、バランスのよい食事が基本です。
自己判断で高容量ヨウ素サプリを摂ることはおすすめできません。


受診の目安

以下のような場合は、内科への受診をおすすめします。

  • 強い倦怠感が続く
  • 体重が急に増えた
  • むくみや寒がりがひどい
  • 健診で甲状腺異常を指摘された

立川市だけでなく、国立市・国分寺市・昭島市からも多くの方が受診されています。


まとめ|橋本病の方が食事で気をつけること

橋本病の方が気をつける食事についてのポイントは:

  • ヨウ素の摂りすぎに注意
  • 極端な食事制限はしない
  • バランスのよい食事を心がける
  • 糖尿病などの合併症にも注意

橋本病は、適切な治療と生活管理で十分コントロールできる病気です。

はごろも内科小児科では、甲状腺疾患や糖尿病を含めた総合的な内科診療を行っています。
立川市・国立市・国分寺市・昭島市周辺でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

正しい知識と適切な管理が、安心した日常生活につながります。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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