ステロイド糖尿病とは?血糖が上がる理由と治療中の注意点

ステロイド糖尿病は、ステロイド薬の使用に伴って糖尿病を発症する状態です。もともと糖尿病がある方では血糖管理が難しくなることもありますが、必要なステロイド治療を自己判断で中止してはいけません。処方医と糖尿病の担当医が連携して管理します。

目次

ステロイド糖尿病が起こる理由

ステロイドは炎症や免疫の働きを調整する重要な薬です。一方、インスリンを効きにくくしたり、肝臓で糖を作る働きを強めたりして、血糖値を上げることがあります。影響の大きさは薬の種類、量、使う期間、投与方法や体質によって異なります。

空腹時血糖だけでは見逃すことがあります

朝に内服するステロイドでは、昼から夕方の食後血糖が上がりやすいことがあります。ただし、血糖の変化は投与方法などによって異なります。空腹時血糖が正常でも、必要に応じて食後血糖を調べます。

HbA1cは過去の血糖の状態を反映するため、開始直後の急な血糖上昇を十分に示さない場合があります。測定する時間や頻度は主治医と決め、ステロイドの変更日と一緒に記録しましょう。

治療中に気をつけること

  • ステロイドの名称・用量・変更予定を、糖尿病の担当医にも伝える。
  • 甘い飲料のとり過ぎを避け、食事量を極端に減らさず、病状に合う生活を続ける。
  • 口渇、多尿、強いだるさ、急な体重減少があれば早めに連絡する。
  • 嘔吐や意識の変化、水分がとれない状態がある場合は、速やかに受診する。

ステロイド糖尿病の治療と減量時の注意

血糖値の高さや原疾患、腎機能などに応じて治療を検討し、インスリンが必要になることもあります。糖尿病薬の適応・保険適用は、診断や製剤ごとに確認します。

ステロイドの減量・終了に伴い、必要な糖尿病治療も変わることがあります。以前と同じ量のインスリンなどを続けると低血糖になる場合があるため、変更時には早めに担当医へ知らせてください。

よくある質問

ステロイドをやめれば必ず治りますか?

血糖値が改善することはありますが、糖尿病が残る方もいます。終了後も必要な検査を受け、経過を確認します。

吸入薬や塗り薬でも同じですか?

全身への影響は剤形や量、使用部位などで異なります。必要な薬を怖がって中止せず、血糖への影響が気になる場合は処方医に相談しましょう。

八王子市で糖尿病の相談先をお探しの方へ

八王子市で糖尿病のご相談先をお探しの方は、はごろも内科小児科にご相談ください。日本糖尿病学会 糖尿病専門医の院長が、検査から治療、日々の生活のご相談まで対応します。
※2026年9月現在は立川市羽衣町で診療しています。八王子市での診療開始日・所在地は、当院の最新案内をご確認ください。

健診結果、お薬手帳、血糖値や体重の記録があると、ご相談がスムーズです。糖尿病専門外来の診療内容と診療時間・アクセスの最新案内をご覧ください。

あわせて読みたい記事

参考資料

気になる症状を、専門医にご相談ください

立川市・国立市・八王子市など周辺地域の皆さまへ。糖尿病・甲状腺・生活習慣病など、一人ひとりの状態に応じて診療します。

WEB予約は24時間受付。電話受付は診療時間内です。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

目次