HbA1cと体重の関係|減量の目安と痩せたのに高いときの注意

健康診断で「HbA1cが高めですね」と言われたことはありませんか?

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、過去1〜2か月程度の血糖値の状態を反映する重要な検査項目です。特に糖尿病の診断や治療効果の判定に欠かせません。

一方で、「最近体重が増えてきた」「お腹周りが気になる」という方も多いでしょう。

実は、HbA1cと体重の関係は非常に深く、体重増加が血糖値の上昇につながることがあります。

この記事では、HbA1cと体重の関係について、わかりやすく解説します。

目次

HbA1cは体重だけでは決まりません

HbA1cは主に過去1~2か月の血糖状態を反映します。食事、運動、インスリン分泌、薬などの影響を受けるため、同じ体重でも値は異なります。HbA1c6.5%以上は糖尿病型ですが、診断には血糖値などの確認が必要です。

HbA1cと体重の関係とは?

体重が増えると、HbA1cが高くなりやすい傾向があります。

その理由は、体脂肪が増えることでインスリンの働きが低下するためです。

インスリンとは?

インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血液中の糖を細胞へ取り込み、血糖値を下げる働きがあります。

しかし体重増加、とくに内臓脂肪が増えると、インスリンが効きにくくなります。

これをインスリン抵抗性と呼びます。

インスリン抵抗性が進行すると血糖値が上昇し、その結果HbA1cも高くなります。

特に注意したいのは内臓脂肪

同じ体重でも、健康への影響は脂肪のつき方によって異なります。

皮下脂肪

  • お尻や太ももにつきやすい
  • 女性に多い
  • 比較的代謝への影響が少ない

内臓脂肪

  • お腹周りにつきやすい
  • 男性に多い
  • 糖尿病や高血圧のリスクを高める

特にお腹周りが大きくなってきた方は注意が必要です。

内臓脂肪の蓄積によって血糖値が上昇し、HbA1cが高くなるケースが多くみられます。

肥満がある場合の減量目標は個別に設定

肥満に伴うインスリン抵抗性がある方では、減量が血糖改善につながることがあります。ただし、何kgでHbA1cがどれだけ下がるかは一律にはいえません。

日本肥満学会のガイドラインでは、一般的な肥満症で3~6か月に現体重の3%以上の減量が一つの目安です。80kgなら2.4kgに相当します。高度肥満症や合併症がある場合は別の目標を検討します。高齢の方、低体重の方、筋肉量が少ない方には、減量より栄養と筋力の維持を優先することがあります。

HbA1cが高い人におすすめの体重管理

食事を見直す

まずは食生活の改善が重要です。

  • 野菜を先に食べる
  • 甘い飲み物を控える
  • 間食を減らす
  • 夜遅い食事を避ける

といった習慣を意識しましょう。

適度な運動を続ける

ウォーキングや体力に合った運動などの有酸素運動は、インスリン抵抗性を改善します。

短時間の散歩などから始め、持病や合併症に応じて運動量を調整しましょう。

睡眠不足を改善する

睡眠不足は食欲を増やし、体重増加や血糖値上昇の原因となります。

十分な睡眠時間を確保しましょう。

HbA1cが高いのに体重が増えていない場合もある?

HbA1cの上昇は必ずしも肥満だけが原因ではありません。

以下のようなケースもあります。

  • 遺伝的な体質
  • 運動不足
  • 加齢
  • ストレス
  • 糖尿病の進行

そのため、体重が標準範囲内でもHbA1cが高い場合は注意が必要です。

健康診断で異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

健康診断でHbA1cが高いと言われたら内科へ相談を

HbA1cの上昇は糖尿病のサインかもしれません。

放置すると、

  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 腎臓病
  • 網膜症

などのリスクが高まります。

早期発見・早期治療によって将来の合併症を防げる可能性があります。

当院では、HbA1cや血糖値の検査、糖尿病の診療、体重管理に関するご相談を行っています。

立川市・国立市・国分寺市・小金井市周辺で糖尿病や体重増加が気になる方は、はごろも内科小児科へお気軽にご相談ください。

まとめ|HbA1cと体重の関係を知って糖尿病を予防しましょう

HbA1cと体重の関係は非常に深く、体重増加、とくに内臓脂肪の蓄積は血糖値上昇や糖尿病のリスクにつながります。

一方で、適切な食事や運動による減量はHbA1cの改善につながることもわかっています。

健康診断でHbA1cの上昇を指摘された方や、体重増加が気になる方は、早めに内科へ相談することをおすすめします。

痩せたのにHbA1cが高いときは?

食事を減らしていないのに体重が落ち、口渇や多尿がある場合は、糖をうまく利用できない高血糖のサインかもしれません。減量に成功したと判断せず、速やかに受診してください。嘔吐や息苦しさ、意識の変化があれば救急受診が必要です。

よくある質問

体重が減ったら糖尿病の薬を減らしてよいですか?

自分で調整せず、主治医に相談してください。食事量や運動量が変わると、インスリンや一部の薬で低血糖が起こりやすくなるため、治療と合わせて管理します。

立川市で体重と血糖について相談したい方へ

はごろも内科小児科では、糖尿病や生活習慣病についてご相談いただけます。受診時は健診結果とお薬手帳、体重や食事の記録があればお持ちください。検査・治療は症状や持病に応じて検討します。

糖尿病の診療案内 / HbA1cの検査と目標値 / 診療時間・アクセス

参考情報

本記事は一般的な医療情報です。診断や治療方針は、診察と検査結果に基づき個別に判断します。

気になる症状を、専門医にご相談ください

立川市・国立市・八王子市など周辺地域の皆さまへ。糖尿病・甲状腺・生活習慣病など、一人ひとりの状態に応じて診療します。

WEB予約は24時間受付。電話受付は診療時間内です。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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