糖尿病と巻き爪・陥入爪|赤み・腫れを放置しない爪のケア

糖尿病と巻き爪・陥入爪|赤み・腫れを放置しない爪のケアをテーマにした医師と患者の相談イラスト

爪の端が皮膚に当たる、指先が赤い、靴を履くと痛む。糖尿病がある方の巻き爪・陥入爪は、痛みだけでなく皮膚に傷ができていないか、感染がないかを確認することが大切です。感覚が低下していると、強く痛まないまま悪化することがあります。

目次

巻き爪と陥入爪の違い

巻き爪は爪が横方向に強く曲がった状態、陥入爪は爪の端などが周囲の皮膚に食い込んで炎症を起こす状態です。両者が重なることもあります。爪の形だけで治療を決めず、赤み、腫れ、傷、膿、出血の有無を確認します。

足趾を圧迫する靴、深爪、爪の変形などが関係する場合があります。糖尿病そのものが必ず巻き爪を起こすわけではありませんが、傷の治りや感染のリスクを考慮した対応が必要になります。

早めに受診したいサイン

  • 爪の脇が赤い、腫れる、熱を持つ。
  • 膿や浸出液が出る、皮膚が盛り上がる、出血する。
  • 爪の周りに傷がある、靴を履くと傷がこすれる。
  • 片足だけ急に赤く腫れる、色が黒く変わる。

傷や感染のサインがあれば、次回の糖尿病定期受診を待たず当日中に相談してください。発熱、広がる赤み、強い全身のだるさがあれば時間外でも急いで受診します。「痛みが軽い」という理由で受診を遅らせないようにしましょう。

自己流の処置を避ける

食い込んだ角を深く切り取る、爪の脇に器具を入れる、皮膚を針で刺すなどの処置は傷や感染につながります。市販の矯正器具や、綿・糸を爪の下へ押し込む方法も、神経障害や血流障害のある足では安全とは限りません。痛みや炎症がある場合は自己処置をやめ、診察を受けてください。

受診までの間は優しく清潔を保ち、傷があれば清潔なガーゼなどで保護します。指先を圧迫する靴を避け、長時間歩いて刺激し続けないようにします。締め付けるテープで固定することも控えましょう。

医療機関で確認することと再発予防

診察では爪と皮膚に加え、足の感覚、血流、靴の当たり方、血糖の状態などを確認します。爪の調整、矯正、感染への治療、処置などの選択は状態によって異なります。

炎症が落ち着いた後は、爪の先をまっすぐに整え、両端を深く切り込まないことが基本です。厚い爪や曲がりが強い爪は無理に切りません。つま先に余裕のある靴を選び、爪の周囲を毎日観察する習慣も再発予防に役立ちます。

よくある質問

痛くない巻き爪なら放置してよいですか?

皮膚への食い込みや傷の有無が判断のポイントです。糖尿病で感覚低下がある方は、痛みがなくても確認が必要です。

糖尿病の通院先でも相談できますか?

まず足の状態を伝えることができます。クリニックハロでは必要に応じて皮膚科などへの相談を検討します。専用の巻き爪矯正の実施については、個別にお問い合わせください。

関連情報:糖尿病のフットケア/糖尿病の診療案内

参考情報

クリニックハロ八王子

専門医療を、もっと身近に。

クリニックハロ八王子は、2026年12月、JR八王子駅北口徒歩1分の新拠点で開院予定です。

電話:042-649-8812。診療開始日・診療時間・WEB予約は、準備が整い次第ご案内します。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

クリニックハロ【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

クリニックハロ院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

目次