糖尿病と爪水虫|爪が厚い・白いときの検査と治療

足の爪が白く濁る、黄色く厚くなる、先が崩れる。こうした変化では爪白癬(つめはくせん)、いわゆる爪水虫が候補になります。糖尿病がある方では爪の周囲の傷や感染にも注意が必要ですが、厚い爪をすべて爪水虫と決めつけないことが治療の第一歩です。
かゆくなくても爪水虫のことがあります
爪白癬は、白癬菌という真菌が爪に感染する病気です。爪の濁り、肥厚、もろさなどがみられ、かゆみがないこともあります。足の皮むけや指の間の水虫を一緒に確認することも大切です。厚くなった爪が靴に当たり、隣の指を傷つける場合もあります。
一方、靴による長期間の圧迫、過去のけが、乾癬などでも爪は変形します。写真や色だけでは区別できないため、市販薬の使用前に診断を受けることをおすすめします。
治療前に行う検査
皮膚科などでは、爪や皮膚の一部を採取し、顕微鏡検査などで白癬菌を確認します。検体の採り方やすでに使っている薬によって結果が変わることもあるため、必要に応じて追加の確認が行われます。診察時には、塗り薬の名前と使用期間、変化が始まった時期を伝えてください。
爪水虫の薬は、爪の状態と全身状態で選びます
爪用の塗り薬
病変の範囲や部位に応じて、爪用の抗真菌外用薬を検討します。足の皮膚用の市販水虫薬と、爪白癬の治療薬は同じではありません。爪が伸び替わるまで時間が必要で、短期間で見た目が変わらなくても、自己判断で中止せず経過を確認します。
飲み薬
病変の広がりや厚さによって内服薬が選択されることがあります。肝機能や併用薬などの確認が必要な薬があり、すべての方に同じ治療が適するわけではありません。糖尿病の薬以外も含め、お薬手帳を持参してください。具体的な薬と検査の間隔は診察で決めます。
自宅で気をつけたいこと
- 足を優しく洗い、指の間の水分をよく拭く。
- 靴下を交換し、靴の蒸れを減らす。
- 爪を無理にはがす、厚い部分を深く削る処置をしない。
- 治療薬や爪切りを家族と安易に共用しない。
爪の周囲が赤く熱を持つ、腫れる、膿が出る場合は、爪水虫だけでなく細菌感染の確認が必要です。糖尿病がある方は当日中に医療機関へ相談してください。発熱や広がる赤みを伴う場合は、より急いで受診します。
よくある質問
血糖が改善すれば爪水虫も治りますか?
血糖の管理は大切ですが、真菌感染がある場合はその治療も必要です。血糖値だけで治癒を判断することはできません。
爪を短く切れば早く治りますか?
深爪や無理な削り取りは傷の原因になります。治療中の手入れは医療者の指示に合わせてください。
足と爪を一緒に確認しましょう
クリニックハロに糖尿病で通院中の方も、爪の変化を遠慮なくお伝えください。爪白癬の確定診断や専門治療が必要な場合は、皮膚科への相談を検討します。フットケアの基本、糖尿病診療をご案内しています。





