皮膚科・フットケア
クリニックハロ八王子では、開院後、湿疹やかゆみなど身近な皮膚症状の初期診療を行います。糖尿病に伴う皮膚・足・爪のトラブルは、糖尿病内科の診療とあわせて積極的に診察・治療し、足の傷や感染の早期発見と重症化予防に取り組みます。
湿疹・かゆみなど、身近な皮膚症状
湿疹、かぶれ、乾燥によるかゆみ、虫刺され、じんましんなどを診察します。症状が出た時期や経過、使用中のお薬を確認し、必要に応じて塗り薬や飲み薬で治療し、保湿などのケアもご案内します。
糖尿病性足病変の評価
糖尿病による神経障害があると、靴ずれや傷に気づきにくくなります。足の血流が低下すると傷が治りにくくなり、感染や潰瘍、壊疽につながることがあります。当院では、皮膚や爪の状態、足の変形、傷や感染の有無を診察し、必要に応じて感覚と血流を評価します。
モノフィラメントによる感覚の評価。細いナイロン製の器具を足裏などに当て、触れたことが分かるかを確認します。足を傷から守るために必要な感覚が低下していないかを調べ、潰瘍のリスク評価やケアに役立てます。
血圧脈波検査装置による血流の評価。腕と足首の血圧や脈の波を測定し、足首と腕の血圧の比(ABI)などを参考に、足の血流低下が疑われるかを評価します。診察所見とあわせて判断し、必要に応じて追加の検査や専門医療機関への紹介につなげます。
下肢血管の超音波検査(エコー)。血流の低下が疑われる場合は、必要に応じて超音波で脚の動脈を調べます。血液の流れや血管が狭くなっている箇所を確認し、傷の治りにくさの原因や、追加の検査・治療が必要かを判断する手がかりにします。
胼胝(たこ)・肥厚爪の処置
足裏や足指にできる胼胝(たこ)や、厚くなって自分では切りにくい肥厚爪を診察し、皮膚の状態や感覚、血流を確認したうえで、必要に応じて厚くなった角質を整える処置や爪の切削・整形を行います。圧がかかる場所を確認し、靴の選び方や毎日の足の観察、爪の手入れについてもお伝えします。
足白癬(水虫)・爪白癬(爪水虫)の診察と治療
足指の間の皮むけやふやけ、足裏のかゆみ、爪の白や黄色の濁り、厚みなどがある場合はご相談ください。湿疹や爪の変形などでも似た症状が出るため、必要な検査を検討し、診断と状態に応じて治療します。薬の選択では、使用中の薬や持病も確認します。専門的な検査や治療が必要な場合は、適切な医療機関をご紹介します。
足の傷・感染・壊疽が疑われるとき
足や足指が黒ずむ、急に冷たくなる、赤みや腫れが広がる、膿が出る、足の傷とともに発熱する場合は、痛みが乏しくても、通常の予約や当院の開院を待たず、速やかに救急外来などを受診してください。 新しい傷や水ぶくれができた場合や、傷が治りにくい場合も早めに医療機関へご相談ください。
足の潰瘍や壊疽が疑われる場合は、感染や血流低下の程度を評価し、緊急性に応じて専門医療機関につなぎます。
レントゲン検査による骨髄炎の評価。深い傷や治りにくい潰瘍で、感染が骨に及ぶ骨髄炎が疑われる場合は、レントゲンで骨の変化を確認します。初期には画像に変化が現れにくいため、診察や血液検査の結果とあわせて判断し、疑いが残る場合はMRIなどの精密検査ができる医療機関へご紹介します。
培養検査による原因菌の確認。感染が疑われる場合は、症状や傷の深さに応じて、傷の組織や膿などから適切な検体を採取し、培養検査を行います。検出された菌の種類や、どの抗菌薬が効きやすいかを調べ、治療薬の選択や見直しに役立てます。
専門的な検査・処置が必要な場合
皮膚科専門医が入職するまでは、当院で初期診療を行い、皮膚腫瘍の精査、イボやできものの切除・焼灼、皮膚の組織検査、専門的な治療などが必要な場合は、症状と緊急性に応じて皮膚科専門医などのいる医療機関へ責任を持ってご紹介します。紹介時は、診察所見やこれまでの経過を紹介先にお伝えします。
糖尿病に伴う主な皮膚疾患・皮膚トラブル
糖尿病と関連する皮膚疾患や、血流・神経障害に伴う足の病変、糖尿病のある方で注意したい感染症をまとめました。病名を選ぶと、糖尿病との関連、症状の特徴、受診の目安をご覧いただけます。
- 皮膚の乾燥・かゆみ
- 足白癬・爪白癬・皮膚カンジダ症
- 細菌性皮膚感染症(蜂窩織炎など)
- 糖尿病性足潰瘍・壊疽
- シャルコー足(急に赤く腫れて熱を持つ足)
- 糖尿病性皮膚症(すねの褐色斑)
- 糖尿病性水疱
- 黒色表皮腫
- リポイド類壊死症
- 糖尿病性浮腫性硬化症(首の後ろや背中の皮膚の硬化)
- 環状肉芽腫(輪のように並ぶ小さな盛り上がり)
- 足のひび割れ・たこ・うおのめ・靴ずれ
- 帯状疱疹
- スキンタッグ(首やわきの小さな突起)
- 発疹性黄色腫
糖尿病の薬・注射・機器による皮膚トラブル
注射した場所の赤みやしこり、血糖センサーのかぶれ、薬の使用中に出た水ぶくれや外陰部の症状もご相談ください。薬の名前や使い始めた時期、注射や装着の部位をお伝えください。
診療の参考 ADA『Standards of Care in Diabetes—2026』第4章 / ADA『Standards of Care in Diabetes—2026』第7章 / ADA『Standards of Care in Diabetes—2026』第9章 / ADA『Standards of Care in Diabetes—2026』第12章 / 日本皮膚科学会「帯状疱疹診療ガイドライン2025」
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