内分泌ってなに?ホルモンの働きを知ろう【はごろも内科が解説】

「内分泌」ってどういう意味?まずはここから
「内分泌(ないぶんぴつ)」という言葉、健診の結果や病院の診察で聞いたことがあるかもしれません。でも、実際にはどういうものなのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。
内分泌とは、ホルモンという体のメッセージ物質をつくり、必要な場所に届けるしくみのことです。ホルモンは少量でも強い力を持ち、体のさまざまな働きをコントロールしています。
この記事では、内分泌の基本と、私たちの健康にとってどれほど大切なものかを、立川市の内科医の立場からわかりやすく解説します。
ホルモンって何?体の中の“伝令役”
ホルモンは、体の中で作られる「化学物質」で、血液を通じて全身に運ばれます。ある場所で作られ、別の場所で作用する「伝令」のような役割をしています。
主なホルモンの働きには、以下のようなものがあります:
- 血糖値を調整する(インスリンなど)
- 代謝をコントロールする(甲状腺ホルモンなど)
- ストレスに対応する(副腎皮質ホルモンなど)
- 生殖や月経に関わる(エストロゲン、テストステロンなど)
これらがバランスよく働くことで、私たちは健康に生活できるのです。
内分泌の主な器官とホルモンの種類
体の中には、ホルモンを作る「内分泌器官」がいくつもあります。代表的な器官と分泌されるホルモンを紹介します。
内分泌器官 | 主なホルモン | 主な働き |
---|---|---|
脳下垂体 | 成長ホルモン、TSHなど | 各器官の司令塔として働く |
甲状腺 | 甲状腺ホルモン(T3、T4) | 代謝の調整 |
副腎 | コルチゾール、アドレナリン | ストレス・血圧の調整 |
膵臓 | インスリン、グルカゴン | 血糖値のコントロール |
卵巣・精巣 | エストロゲン、テストステロン | 性ホルモンの調整 |
ホルモンバランスが崩れるとどうなる?
ホルモンの量が多すぎたり、少なすぎたりすると、体にさまざまな不調が出てきます。
よくある内分泌の病気
- 糖尿病(インスリンの作用不足)
- 甲状腺機能亢進症/低下症(代謝異常、疲労感、動悸など)
- 副腎不全(倦怠感、食欲不振、血圧低下など)
- 更年期障害(性ホルモンの低下による不調)
特に糖尿病は、ホルモンの異常が大きく関係している代表的な病気です。内分泌の異常が原因で起こるため、糖尿病も「内分泌の病気」のひとつと考えられています。
内分泌の病気はどんな検査でわかる?
内分泌の異常を調べるには、血液検査が基本です。ホルモンは微量で働くため、精密な検査が必要になります。場合によっては画像検査(エコーやCT、MRI)なども組み合わせます。
たとえば、糖尿病が疑われる場合には:
- 血糖値、HbA1c
- インスリンの分泌量
- 他のホルモン(甲状腺、副腎など)
を同時にチェックすることもあります。
立川市で内分泌・ホルモンの相談ができる内科をお探しなら
体調不良が続いているのに原因がはっきりしない場合、それはホルモンの乱れかもしれません。
はごろも内科小児科(立川市)では、糖尿病や甲状腺疾患など、内分泌に関わる病気を専門的に診療しています。
- なんとなく疲れやすい
- 食事に気をつけているのに血糖が高い
- 更年期かと思っていたら、実は甲状腺の病気だった…
このようなケースも少なくありません。気になる症状があれば、ぜひご相談ください。
まとめ:ホルモンを知ることは、自分の体を知る第一歩
「内分泌」や「ホルモン」は難しそうに聞こえますが、私たちの健康と深く関わっています。特に中高年になると、ホルモンバランスの変化により体調に影響が出やすくなります。
放っておかずに、まずは内科での相談から始めてみましょう。糖尿病や甲状腺の病気は、早期発見・治療がとても大切です。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 内分泌の病気はどんな症状が出ますか?
A. 疲れやすさ、体重の増減、動悸、手のふるえ、月経異常、気分の落ち込みなど、症状はさまざまです。
Q. 糖尿病も内分泌の病気なのですか?
A. はい。インスリンというホルモンの作用不足により血糖が高くなるため、内分泌の異常に含まれます。