甲状腺腫瘤とは~健診で甲状腺が大きいと言われたらどうする?~

健康診断で「甲状腺が大きいですね」「しこりのようなものがあります」と言われ、不安になっていませんか?
甲状腺腫瘤とは~健診で甲状腺が大きいと言われたらどうする?~というテーマで、わかりやすく、医学的根拠に基づいて解説します。

はごろも内科小児科では、立川市を中心に、国立市・国分寺市・武蔵村山市など近隣地域の皆さまの甲状腺疾患の診療も行っています。


目次

甲状腺とは?どこにある臓器?

甲状腺は、のどぼとけの下あたりにある蝶(ちょう)の形をした小さな臓器です。

ここから分泌される「甲状腺ホルモン」は、

  • 体温の調節
  • 心臓の働き
  • 代謝(エネルギーの使い方)
  • 自律神経のバランス

など、全身に関わる大切な役割を担っています。

甲状腺に異常があると、動悸、疲れやすさ、体重変化、むくみなどさまざまな症状が出ることがあります。


甲状腺腫瘤とは?

甲状腺腫瘤(こうじょうせんしゅりゅう)とは、甲状腺の中にできる「しこり」や「結節(けっせつ)」のことです。

実は珍しくない病気

  • 成人の約20〜30%に小さな甲状腺結節があるともいわれています
  • 多くは無症状で、健診の超音波検査で偶然見つかります

つまり、「健診で甲状腺が大きいと言われた」=「すぐに危険」というわけではありません。


健診で「甲状腺が大きい」と言われたら?

まず大切なのは、慌てないことです。

次のような流れで確認していきます。

① 超音波(エコー)検査

最も重要な検査です。

  • しこりの大きさ
  • 境界のはっきりさ
  • 石灰化の有無

などを詳しく評価します。

② 血液検査

甲状腺ホルモンの値を確認します。

  • TSH
  • FT3
  • FT4

などを調べ、機能異常(バセドウ病や橋本病など)がないか確認します。

③ 必要に応じて細胞診

しこりが一定以上の大きさで、悪性が疑われる場合には、細い針で細胞を採取する検査(穿刺吸引細胞診)を行います。


甲状腺腫瘤はがんですか?

多くの患者さんが一番心配される点です。

結論から言うと、

  • 約80〜90%は良性
  • 約5〜10%が悪性(甲状腺がん)

とされています。

さらに、甲状腺がんの多くは

  • 進行がゆっくり
  • 予後が比較的良い

という特徴があります。

そのため、早期発見・適切な評価が重要なのです。


こんな症状がある場合は早めに受診を

以下の症状がある場合は、早めに内科を受診しましょう。

  • 急にしこりが大きくなった
  • 声がかすれる
  • 飲み込みづらい
  • 強い動悸や体重変化

立川市周辺(国立市・国分寺市・武蔵村山市)にお住まいの方で気になる症状がある場合は、早めのご相談をおすすめします。


甲状腺と糖尿病の関係

実は、甲状腺と糖尿病は無関係ではありません。

甲状腺ホルモンは代謝に大きく関わるため、

  • 甲状腺機能亢進症 → 血糖値が上がりやすい
  • 甲状腺機能低下症 → 体重増加や脂質異常

といった影響を及ぼすことがあります。

糖尿病で通院中の方が、健診で甲状腺の異常を指摘された場合は、両方を総合的に管理することが大切です。

はごろも内科小児科では、糖尿病を含めた内科全般の診療も行っております。


甲状腺腫瘤の治療はどうするの?

治療方針は、以下によって決まります。

  • 良性か悪性か
  • 大きさ
  • 症状の有無
  • ホルモン異常の有無

多くは「経過観察」

良性で小さい場合は、

  • 定期的な超音波検査
  • 年1回程度のフォロー

で十分なことがほとんどです。

手術が必要な場合

  • 悪性が疑われる
  • 急速に大きくなる
  • 圧迫症状がある

このような場合は専門医療機関へ紹介します。


よくある質問(FAQ)

Q. 触ってわからなくても大丈夫ですか?

はい。小さな結節は触ってもわからないことが多いです。
超音波検査が最も正確です。

Q. すぐ手術になりますか?

ほとんどの場合、手術は不要です。
まずは正確な診断が大切です。

Q. 内科で診てもらえますか?

はい。甲状腺の初期評価は内科で可能です。
必要に応じて専門医へご紹介します。


まとめ|健診で甲状腺が大きいと言われたら

甲状腺腫瘤とは~健診で甲状腺が大きいと言われたらどうする?~

ポイントは次の通りです。

  • 甲状腺のしこりは珍しくない
  • 多くは良性
  • 超音波検査が重要
  • 慌てず正しく評価することが大切

不安なままにせず、まずはご相談ください。

はごろも内科小児科では、立川市を中心に、国立市・国分寺市・武蔵村山市など地域の皆さまの甲状腺や糖尿病を含めた内科診療を行っています。

健診で「甲状腺が大きい」と言われた方は、お気軽にご相談ください。
早期発見・早期対応が、安心につながります。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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