糖尿病性足壊疽の症状と予防|足の傷・変色の受診目安

糖尿病性足壊疽の症状と予防についての医療コラム画像

糖尿病性足壊疽は、足の血流障害や神経障害、感染などが重なり、足の組織が壊死する重い足病変です。最初は小さな傷や靴擦れでも、痛みに気づかないまま悪化することがあります。足の変化を早めに見つけ、適切な治療につなげることが大切です。

目次

糖尿病性足壊疽につながる原因

神経障害があると、傷や熱さを感じにくくなります。末梢動脈疾患などで血流が低下すると、傷が治りにくくなります。さらに、高血糖によって感染への抵抗力が弱まることもあり、複数の要因を確認する必要があります。

足の傷・変色はいつ受診する?

  • 足に新しい傷、水ぶくれ、治りにくい潰瘍がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
  • 赤みや腫れが広がる、膿が出る、黒く変色する、足が急に冷たくなる場合は、その日のうちに受診してください。
  • 発熱を伴ってぐったりする、意識がおかしい、急に足が白く冷たくなり強く痛む場合は、救急受診が必要です。

痛みがないことは、軽症である証拠にはなりません。足を温めて様子をみたり、傷を自分で切ったりせず、医師の診察を受けましょう。

診察では血流・感覚・感染を確認します

足の皮膚、爪、傷、脈拍や感覚などを調べ、必要に応じて血流検査や画像検査を行います。治療には傷への負担を減らすこと、感染の治療、血糖管理などがあり、血流を改善する治療や専門施設への紹介が必要な場合もあります。

糖尿病性足壊疽を防ぐ毎日のケア

  • 足の裏、かかと、指の間を毎日確認し、見えにくい部分は鏡や家族の手を借りましょう。
  • 足をやさしく洗い、指の間の水分をよく拭き取ります。乾燥した部分は保湿します。
  • 足に合う靴と靴下を選び、靴の中に異物がないか確認します。
  • 裸足で歩くことや、湯たんぽ・暖房器具による低温やけどに注意します。
  • たこや魚の目を自分で削らず、爪の手入れが難しい場合も相談しましょう。

血糖管理に加えて、禁煙、血圧・脂質の管理、定期的な足の診察を続けます。傷があるときの運動は、足にかかる負担を医師と確認してから行ってください。

よくある質問

血糖値が落ち着いていれば足の診察は不要ですか?

いいえ。すでにある神経障害や血流障害は、血糖値だけでは判断できません。自覚症状がなくても定期的に足の状態を確認しましょう。

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この記事を書いた人

クリニックハロ【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

クリニックハロ院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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