糖尿病の薬が変わった時の注意点|副作用や体調の変化に注意

糖尿病の治療を受けている方へ――薬が変わったとき、どんな点に気をつければよいのでしょうか?
この記事では、薬が変更になった理由や、注意すべき体調の変化、副作用、飲み忘れ時の対応などを、わかりやすく解説します。
立川市の内科『はごろも内科小児科』から、患者さんへの大切なアドバイスをお届けします。


目次

なぜ糖尿病の薬が変わるのか?

糖尿病の治療薬が変わる理由には、以下のようなものがあります:

  • 血糖値のコントロールが不十分な場合
  • 副作用が出た場合
  • 体重減少・増加など、体調の変化に対応するため
  • 新しい薬が登場し、より効果的な治療が可能になるため

薬の変更は、医師が患者さんの体調や生活状況に合わせて慎重に判断しています。


糖尿病の薬が変わった時の注意点とは?

糖尿病の薬が変わったら、次のような点に注意が必要です:

1. 飲み始めてからの体調の変化を観察する

薬によっては低血糖吐き気下痢などの副作用が出ることがあります。
特に、インスリンやGLP-1受容体作動薬などは、初期に低血糖が起こりやすいため注意が必要です。

2. 飲み方やタイミングをしっかり確認

新しい薬には、食前・食後・就寝前など、飲むタイミングの指定があることがあります。
薬局で渡される説明書をよく読み、不明な点は医師や薬剤師に確認しましょう。

3. 他の薬との相互作用に注意

糖尿病の薬は、降圧剤脂質異常症の薬などと一緒に服用することが多いため、組み合わせによって効果が強く出たり、副作用が出やすくなったりすることも。
変更後は、体にどんな変化があるか注意深く観察しましょう。

4. 飲み忘れた時の対応方法を確認しておく

薬によっては「飲み忘れたら、気づいたときにすぐ飲む」ものもあれば、「次の服用時まで待つ」ほうがよいものもあります。
自己判断で2回分をまとめて飲むのは危険です。変更時に医師に確認しておくと安心です。


こんな症状が出たらすぐに受診を

次のような症状が出た場合は、すぐに『はごろも内科小児科』などの医療機関へご相談ください:

  • 空腹時にふらつく・冷や汗が出る(低血糖の可能性)
  • 吐き気や強いだるさ
  • 意識がぼんやりする
  • 食欲不振が続く
  • 尿の量が極端に減る

副作用は我慢せず、早めに医師へ伝えることで、適切な対応が可能になります。


立川市で糖尿病治療を受けるなら、はごろも内科小児科へ

はごろも内科小児科では、糖尿病の診療に力を入れており、患者さん一人ひとりに合った薬の選択と丁寧な指導を行っています。
薬の変更があった場合も、わかりやすい説明細やかなフォローアップで、安心して治療を継続いただけます。


まとめ|薬が変わったら「自分の体の声」をしっかり聞こう

糖尿病の薬が変わった時は、自己判断をせず医師の指示に従いながら体調の変化に目を向けることが大切です。
気になる症状がある場合は、我慢せずに受診してください。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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