認知症と在宅医療 ご家族が知っておきたいこと

高齢化が進む中で、「認知症」と診断される方が年々増えています。特に在宅医療を選ぶご家庭では、「どんなサポートが必要か」「何に注意すべきか」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「認知症と在宅医療:ご家族が知っておきたいこと」をテーマに、『はごろも内科小児科』が、わかりやすく解説します。


目次

認知症とは?どんな症状が見られるの?

認知症は、加齢や病気によって記憶や判断力、理解力などの認知機能が低下する状態を指します。代表的な症状には以下のようなものがあります。

  • 物忘れが多くなる(例:何度も同じ話をする)
  • 時間や場所がわからなくなる
  • 感情のコントロールが難しくなる
  • 徘徊や幻覚、妄想といった行動の変化

特に糖尿病や高血圧などの生活習慣病がある方は、認知症のリスクが高くなることがわかっています。


在宅医療でできる認知症のケア

在宅医療では、患者さんの自宅に医師や看護師が定期的に訪問し、病状の管理や介護サポートを行います。認知症の場合、以下のような支援が可能です。

1. 薬の管理と副作用チェック

飲み忘れや重複服薬が起きやすいため、内科医が定期的に確認・調整します。

2. 行動や症状の変化の把握

訪問時に家族からの情報をもとに、徘徊やせん妄などの早期対応が可能です。

3. 生活環境の助言

転倒防止のための住宅改修や、認知症に配慮した環境づくりについてアドバイスを行います。


ご家族が知っておきたい5つのポイント

1. 「できること」は尊重しましょう

本人ができることを奪わず、見守りと支援のバランスが大切です。

2. 急な体調変化に注意

認知症の方は、感染症や便秘でも混乱(せん妄)を起こすことがあります。日々の健康チェックが重要です。

3. 医療と介護の連携がカギ

主治医、訪問看護、ケアマネージャーとの連携体制を作りましょう。

4. 通院が困難なときは在宅医療へ

立川市内でも在宅医療は広がっており、外来通院が難しくなった際の選択肢となります。

5. 家族の「がんばりすぎ」に注意

介護疲れを防ぐため、ショートステイやデイサービスの利用も検討しましょう。


はごろも内科小児科の在宅医療の取り組み

当院では、認知症だけでなく糖尿病などの慢性疾患を併せ持つ方にも対応しています。患者さんご本人とご家族の声を大切にしながら、医師・看護師・地域の介護資源と連携し、安心できる暮らしの支援を行っています。

「家で最後まで過ごしたい」「施設ではなく自宅で看たい」――その想いに、『はごろも内科小児科』が寄り添います。


まとめ

  • 認知症の方も在宅医療で安心して生活可能
  • 薬の管理や生活支援、環境調整が重要
  • ご家族の負担軽減も大切なテーマ
  • 認知症と在宅医療:ご家族が知っておきたいことを事前に把握しておくことが安心につながります
  • 立川市での在宅医療は、地域密着の『はごろも内科小児科』にご相談ください
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この記事を書いた人

はごろも内科小児科
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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