糖尿病患者さんに多い皮膚トラブル|早めの対処が健康のカギ!

目次

糖尿病と皮膚の関係って?

糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで全身の血管や神経に影響を与える病気です。実はこの影響は皮膚にも現れやすく糖尿病患者さんに多い皮膚トラブルがあることをご存知でしょうか?

皮膚は体のバリア機能を担っており、糖尿病によってその働きが弱まると、乾燥・感染・かゆみ・傷の治りにくさなど、さまざまな皮膚の異常が起こりやすくなります。


よく見られる皮膚の症状とは?

1. 皮膚の乾燥とかゆみ

糖尿病では汗や皮脂の分泌が減ることで、皮膚が乾燥しやすくなります。乾燥した皮膚はかゆみを引き起こし、掻きむしることで傷ができることも。

2. 皮膚の感染症(とびひ、癤〈せつ〉、カンジダ症など)

血糖値が高いと、免疫力が下がり、細菌や真菌(カビ)に感染しやすくなります。特に脇の下、股、指の間などの蒸れやすい場所で発生しやすいです。

3. 傷ややけどの治りが遅い

血流や神経の働きが低下していると、ちょっとした傷がなかなか治らず、悪化してしまうことも。足の裏にできた傷がきっかけで、重い感染症につながる場合もあります。


皮膚トラブルを防ぐ日常ケア

糖尿病に伴う皮膚トラブルは、日ごろのケアと血糖コントロールで予防が可能です。

  • 保湿剤でしっかりスキンケアを(特にお風呂上がり)
  • 毎日体をよく観察して、傷や赤みがないか確認
  • 通気性の良い服を選び、汗をかいたらすぐ拭く
  • 血糖値の管理をしっかりと行う(内服薬・インスリンの適切な使用)

皮膚の異常を感じたら、早めに内科へ相談を

「かゆみが続いている」「皮膚が赤く腫れてきた」「なかなか傷が治らない」などの症状がある場合は、自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。

『はごろも内科小児科』では、糖尿病に伴う皮膚症状についても丁寧に対応しています。皮膚のトラブルは見た目だけでなく、重い感染や合併症につながることもあるため、早期の対応がとても大切です。


立川市で糖尿病に詳しい内科をお探しなら

立川市にある『はごろも内科小児科』では、糖尿病専門医による診療を行っています。糖尿病の治療だけでなく、皮膚の異常や合併症の予防についてもトータルでサポートいたします。

気になる症状があれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。


まとめ:皮膚の変化は、体からの大事なサイン

糖尿病患者さんにとって、皮膚の状態は健康を守るうえで重要なバロメーターです。
「少しおかしいな」と思った時点で相談することが、重症化を防ぐカギになります。

立川市の内科『はごろも内科小児科』が、あなたの健康管理をしっかりサポートします。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

目次