マンジャロ（チルゼパチド）の副作用は？臨床研究からわかること

2025年6月27日

「最近、糖尿病の新しい治療薬として注目されている“マンジャロ”ってどんな薬？副作用は大丈夫？」
そんな不安をお持ちの方に向けて、この記事ではマンジャロ（チルゼパチド）の特徴や副作用、臨床研究の結果についてわかりやすく解説します。

マンジャロとは？どんな薬？

マンジャロ（一般名：チルゼパチド）は、2型糖尿病の新しい治療薬で、週に1回の注射で使用するお薬です。これまでのGLP-1受容体作動薬に加えて、GIPというホルモンにも作用する「デュアルインクレチン薬」として登場しました。

という点が大きな特徴で、2022年にアメリカで承認され、日本でも注目が高まっています。

副作用として多く見られるのは、消化器症状です。具体的には次のようなものが報告されています。

これらの症状は、治療初期に見られることが多く、多くの場合、時間とともに軽くなっていきます。副作用がつらい場合には、用量の調整や一時的な中止で対応することが可能です。

ごくまれに以下のような重い副作用も報告されています。

また、糖尿病に合併しやすい「網膜症」についても、HbA1cが急激に改善することで一時的に悪化する可能性が指摘されています。過去に網膜症の治療歴がある方は、あらかじめ医師にご相談ください。

マンジャロは、世界中で行われた臨床試験（SURPASSシリーズ）で、その効果と安全性が検証されています。

たとえば「SURPASS-2試験」では、セマグルチド（GLP-1薬）との比較で、マンジャロの方が血糖値も体重もより大きく改善したという結果が報告されました。

糖尿病と肥満は密接な関係があり、体重を減らすことは血糖コントロールにも良い影響を与えます。マンジャロは、血糖値と体重の両方に作用する新しいタイプの治療薬として、食事療法や運動だけでは効果が出にくい方にも有望です。

立川市にある「はごろも内科小児科」では、糖尿病治療の専門的な知識をもとに、マンジャロをはじめとした最新の治療法を提供しています。
副作用が心配な方にも、丁寧な説明と適切なフォローアップを行いながら、安全に治療を進めていきます。

必要に応じて眼科との連携も行い、網膜症や合併症への配慮もしっかり対応しています。