甲状腺の手術が必要な場合とは|立川市の内科が分かりやすく解説

目次

はじめに|甲状腺の病気、手術が必要なケースって?

「健康診断で甲状腺にしこりがあると言われたけど、放っておいて大丈夫?」
「手術って必要なの?」
そんな疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

本記事では、立川市の内科『はごろも内科小児科』が、甲状腺の手術が必要な場合とはどのようなケースか、わかりやすくご説明します。


甲状腺とは?体の“代謝”をつかさどる臓器

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある小さな臓器で、体の代謝を調節するホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌しています。

このホルモンが正常に働いていれば、私たちは体温や体重、心拍数などをバランスよく保つことができます。


甲状腺の病気にはどんな種類がある?

甲状腺の病気は、大きく次の3つに分けられます:

  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):ホルモンが多すぎる
  • 甲状腺機能低下症(橋本病など):ホルモンが少なすぎる
  • 甲状腺腫瘍・結節:腫れやしこりができる

この中で、「手術」が必要になるのは主に3つ目の腫瘍やしこり(結節)に関するケースです。


甲状腺の手術が必要な場合とは?

以下のような場合に、手術が検討されます:

① がん(悪性腫瘍)が疑われる場合

甲状腺のしこりに対して細胞診を行い、「がんの疑い」が強いと診断された場合は、早期の手術が必要です。
甲状腺がんは進行がゆっくりなタイプが多く、早期発見で予後も良好です。

② 良性でも大きなしこりがある場合

  • 飲み込みにくい
  • 声がかすれる
  • 見た目に目立つ

といった日常生活に支障が出るほどの大きさのしこりがある場合、良性でも手術が適応となることがあります。

③ 機能性結節(ホルモンを過剰に分泌するしこり)

自律的にホルモンを出してしまう結節があると、甲状腺機能亢進症のような症状(動悸・発汗・体重減少など)を引き起こします。
この場合、薬では十分に抑えきれず、手術で結節を取り除くことがあります。


糖尿病がある方も注意を

糖尿病と甲状腺疾患は併発しやすいことが知られており、甲状腺疾患の手術を受ける際には、血糖コントロールが重要になります。
内科と連携した治療体制が整っているクリニックや病院での対応が望ましいです。


手術はどこで行うの?どんな流れ?

手術は一般的に耳鼻咽喉科・頭頸部外科、あるいは甲状腺外科専門施設で行われます。
当院(はごろも内科小児科)では、連携医療機関への紹介や術前の内科的管理をサポートしています。

手術までの一般的な流れ:

  1. 内科で血液検査・エコー検査
  2. 必要に応じて細胞診(注射針による検査)
  3. 専門施設へ紹介・手術の相談
  4. 術前の全身チェック(糖尿病などの合併症管理含む)
  5. 入院・手術
  6. 経過観察とホルモンの調整(必要な場合)

立川市で甲状腺の検査・相談なら|はごろも内科小児科

「甲状腺の手術が必要かも」と言われて不安な方、まずは丁寧な検査と正確な診断が大切です。
立川市の内科『はごろも内科小児科』では、糖尿病・甲状腺疾患を専門とする医師が在籍し、地域の病院とも密に連携。
必要に応じて、手術を前提とした検査・紹介・術前管理までサポートします。


まとめ|手術の判断は「がん」「症状」「ホルモンの異常」

甲状腺の手術が必要な場合とは」――それは、がんの疑いがあるとき、大きくなりすぎて生活に支障があるとき、ホルモン異常を引き起こしているときです。
一人で悩まず、内科でまずご相談ください。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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