甲状腺ホルモンと体重の関係|立川市の内科がわかりやすく解説

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「食べてないのに太る」「痩せすぎる」…その原因は甲状腺かも?

「最近太りやすくなった気がする」「食事制限してるのに体重が減らない」「急に痩せてしまった」
そんな体重の変化にお悩みではありませんか?

もしかするとその原因は、甲状腺ホルモンのバランスの乱れかもしれません。
本記事では、立川市の内科『はごろも内科小児科』が、「甲状腺ホルモンと体重の関係」についてわかりやすく解説します。


甲状腺ホルモンとは?体の“エンジン”を調整するホルモン

甲状腺ホルモンは、のどの下にある「甲状腺」から分泌され、以下のような働きをしています:

  • 基礎代謝(じっとしているときの消費エネルギー)の調節
  • 脂肪の分解と合成のコントロール
  • 体温の調節
  • 脳・心臓・消化器の働きのサポート

つまり、甲状腺ホルモンが多すぎたり少なすぎたりすると、体重にも大きな影響を与えるのです。


甲状腺ホルモンと体重の関係|具体的な影響とは?

甲状腺ホルモンが少ない(甲状腺機能低下症)

  • 代謝が落ちる → 太りやすくなる
  • むくみや便秘が起こりやすい
  • 疲れやすく、運動量が減る
  • 体温が低下 → 消費エネルギーも低下

特に女性や中高年に多く、気づかれにくいのが特徴です。

甲状腺ホルモンが多い(甲状腺機能亢進症)

  • 代謝が亢進 → 急激に体重が減る
  • 食欲はあるのに痩せていく
  • 動悸・手のふるえ・イライラなどの症状を伴うことも

特にバセドウ病などが原因となります。


糖尿病と甲状腺、体重管理で気をつけたいこと

糖尿病と甲状腺の病気は、自己免疫疾患として併発することがあります。
糖尿病で体重コントロールがうまくいかないときは、甲状腺の異常が隠れていることもあります。

体重の急な増減がある場合は、内科でのホルモンチェックをおすすめします。


どんな検査をするの?|甲状腺ホルモンの調べ方

  • 血液検査(TSH、FT3、FT4)でホルモンバランスを確認
  • 必要に応じて甲状腺エコー検査も実施

当院では、糖尿病と甲状腺の両方に対応できる内科専門医が診察します。


治療で体重は戻るの?

甲状腺の病気が見つかった場合は、ホルモンを補う薬(機能低下症)や、ホルモンを抑える薬(機能亢進症)で治療を行います。

適切な治療を行えば、代謝が安定し、体重も徐々に適正な範囲に戻っていきます。


「太りやすい・痩せすぎる」でお悩みの方へ|立川市の内科『はごろも内科小児科』

ダイエットや生活習慣の問題と思っていたら、実は甲状腺ホルモンの異常だったというケースは少なくありません。
立川市の内科『はごろも内科小児科』では、甲状腺疾患と糖尿病の診療に力を入れており、体重管理のご相談にも対応しています。

「気になるけど、どこで相談すればいいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。


まとめ|体重変化は体からのサインかも

甲状腺ホルモンと体重の関係」は、意外と知られていない重要なポイントです。
体重の変化には必ず理由があります。
気になる症状があれば、ぜひ一度、医師にご相談ください。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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