糖尿病の爪切り|深爪を防ぐ切り方と自分で切らないほうがよい爪
糖尿病のフットケアでは、爪を短くすること以上に皮膚を傷つけず、爪の周囲を観察できることが大切です。爪切りでできた小さな傷も、神経障害や血流障害があると気づきにくく、治りにくい場合があります。自分で切れる爪かどうかを先に確認しましょう。
まず、自分で安全に切れるかを確認
明るい場所で足に手が届き、爪と皮膚の境目が見え、手先を安定して動かせることが前提です。視力が低下している、足の感覚が鈍い、手が震える場合は無理をしないでください。以前に足潰瘍があった方や血流障害を指摘された方は、爪の手入れの方法を医療者に相談しましょう。
- 爪が厚く硬い、黄色・白色に濁っている。
- 爪が強く巻く、皮膚に食い込む、爪の下が見えない。
- 赤み、腫れ、出血、膿、傷がある。
- 足先の感覚が乏しい、足まで手が届かない。
これらに当てはまるときは、切り方を工夫して済ませず、かかりつけ医や皮膚科などへ相談してください。家族が切る場合も同じ注意が必要です。
深爪を防ぐ爪切りの手順
1.清潔な足をよく乾かして、少しずつ切る
洗った後に水分を拭き取り、刃先が見える位置で作業します。一度に大きく切らず、少量ずつ進めます。爪の端を探って刃を差し込んだり、皮膚を一緒に挟んだりしないようにします。
2.指先に沿った長さを残し、角を切り込まない
爪の先はおおむねまっすぐに整え、指先より極端に短くしません。両端を深く丸く切り落とすと、食い込みや傷の原因になります。尖った部分だけを爪やすりで優しく整えます。「角を丸くする」ために爪の脇を深く削ることは避けてください。
3.終わったら爪の周囲まで観察する
出血や皮膚のめくれがないか確認します。切る前に写真を残しておくと、爪の形や変色の変化を診察時に伝えやすくなります。決まった間隔で機械的に切るのではなく、伸び方と状態に合わせます。
爪切りで出血したときは
清潔なガーゼなどで圧迫し、出血が落ち着いたら流水で優しく洗って清潔に保護します。出血が続く、赤みや腫れが出る、膿がある場合は速やかに受診してください。糖尿病のある足に傷ができたときは、小さく見えても早めに医療機関に連絡し、処置を確認しましょう。接着剤などで自己流に塞がないでください。
よくある質問
厚い爪をニッパーで切ってもよいですか?
道具を強力にすれば安全になるわけではありません。厚く変形した爪は、爪白癬や圧迫などの原因確認が先です。無理に割ったり、電動器具で深く削ったりせず相談してください。
爪やすりだけなら安全ですか?
皮膚まで擦れば傷になります。安全に見て手が届く方が、爪の先の引っかかりを軽く整える範囲にとどめます。すでに傷や食い込みがある場合は使用を控えましょう。
爪の手入れに不安がある方へ
クリニックハロの糖尿病診療では、爪の変化やセルフケアの困りごともお伝えください。処置の必要性と相談先を状態に応じて検討します。毎日のフットケアと糖尿病の診療案内もご覧ください。





