副腎疲労は本当にあるの?~医師の視点から

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「朝起きられない」「疲れがとれない」…もしかして副腎疲労?
慢性的な疲れ、やる気の低下、眠っても疲れが抜けない…。このような症状を「副腎疲労」と呼ぶことがあります。
しかし、この副腎疲労という言葉、実は医学的にはまだ定義がはっきりしていません。
この記事では、副腎疲労は本当にあるのか?という疑問に対し、医師の視点から科学的にわかりやすく解説します。
副腎とは?ストレスと深い関係のある臓器
副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、コルチゾール(ストレスホルモン)やアドレナリンなど、重要なホルモンを分泌しています。
副腎ホルモンの主な働き:
- ストレスに対抗する(コルチゾール)
- 血圧や心拍数の調整(アドレナリン)
- 代謝や免疫のコントロール
この副腎がうまく働かなくなると、体に様々な影響が出てきます。
「副腎疲労」とはどんな状態を指すの?
副腎疲労という言葉は、慢性的なストレスにより副腎が疲れて、ホルモンを十分に分泌できなくなる状態を意味するとされています。
しかし、この概念は現時点では医学的に確立されていません。
日本内分泌学会や米国内分泌学会でも、「副腎疲労」はエビデンスが不十分な概念とされており、診断基準や検査方法は存在しません。
医学的に診断される副腎の病気とは?
実際に副腎の機能が低下する病気は存在します。その代表例が「副腎不全」です。
副腎不全の主な種類:
- 原発性副腎不全(アジソン病)
- 続発性副腎不全(下垂体性)
これらは明確な診断基準があり、血液検査やホルモン負荷試験などで診断が可能です。
自己判断で「副腎疲労」と思い込まず、専門の内科での検査が必要です。
「副腎疲労」と混同されやすい症状
「副腎疲労」とされる症状の多くは、他の病気や生活習慣によって説明できることがほとんどです。
たとえば:
- 睡眠不足やストレス過多
- うつ病や自律神経失調症
- 甲状腺機能低下症
- 糖尿病による慢性疲労
特に、糖尿病の初期症状として「疲れやすさ」や「集中力の低下」が現れることもあります。
自分でできる対策はある?
もし慢性的な疲労を感じている場合には、まず生活習慣を見直すことが大切です。
- 睡眠の質を高める
- 栄養バランスの取れた食事
- 適度な運動
- ストレスのコントロール
それでも改善しない場合には、立川市の内科『はごろも内科小児科』のような専門医の受診をおすすめします。
立川市で疲労やホルモンの不調にお悩みなら|はごろも内科小児科へ
当院では、糖尿病・内分泌疾患の専門医が在籍しており、以下のようなご相談に対応しています:
- 慢性的な疲れや不調の原因の検査
- 副腎や甲状腺など内分泌ホルモンの評価
- 糖尿病や生活習慣病の予防と治療
まとめ|「副腎疲労」は安易に自己判断しないことが大切
- 「副腎疲労」は現時点では確立された医学用語ではない
- 実際に副腎機能が低下する病気(副腎不全)は存在する
- 慢性疲労には他の疾患が関係している可能性も
- 疲れが続くときは、信頼できる内科での相談を