寒がり・むくみは甲状腺のせいかも?|立川市の内科が解説

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「冷え性かも…」と思っていませんか?

年齢とともに「寒がりになった」「朝起きると顔や足がむくんでいる」と感じることはありませんか?
「加齢」や「冷え性」で片付けられがちなこれらの症状、実は甲状腺の異常が原因かもしれません。

本記事では、立川市の内科『はごろも内科小児科』が、「寒がり・むくみは甲状腺のせいかも?」というテーマで、わかりやすく解説します。


甲状腺とは?体のバランスを整える臓器

甲状腺は、首の前側にある小さな臓器で、「甲状腺ホルモン」という代謝に関わる大切なホルモンを分泌しています。
このホルモンはおもに以下のような働きをしています:

  • 体温の調節
  • エネルギーの産生
  • 脳や内臓の働きをサポート

そのため、ホルモンが不足すると全身の働きが鈍くなってしまいます。


寒がり・むくみと甲状腺の関係

甲状腺機能低下症の代表的な症状

  • 寒がり・冷え性
  • むくみ(特に顔・足)
  • だるさ・疲れやすさ
  • 便秘や乾燥肌
  • 気分の落ち込み・集中力の低下

これらはすべて「甲状腺ホルモンが足りない」ことで起こる症状です。
中でも、「寒がり」と「むくみ」は初期からよく見られるサインです。


誰にでも起こる?中高年に多い甲状腺のトラブル

特に女性や中高年(40代~60代)に多くみられるのが、橋本病(慢性甲状腺炎)による甲状腺機能低下症です。
さらに、糖尿病をお持ちの方は、自己免疫疾患として甲状腺の病気も併発しやすい傾向があります。


どうやって調べるの?甲状腺の検査方法

  1. 血液検査
     → TSH、FT4などのホルモン値を測定します
  2. 甲状腺エコー
     → 腫れやしこり、炎症の有無を確認します

検査は比較的簡単で、当院では予約なしでも対応可能です(混雑時はお待ちいただくことがあります)。


放置しているとどうなるの?

甲状腺機能低下症を放っておくと、以下のような影響があります:

  • 動脈硬化や高脂血症のリスク増加
  • 体重増加やうつ症状
  • 糖尿病のコントロール悪化

早期の発見・治療がとても大切です。


治療法は?甲状腺ホルモンを補うだけ

甲状腺機能低下症の治療は、不足しているホルモンを錠剤で補います
副作用も少なく、きちんと服用すれば症状は改善します。
治療後は「気分が明るくなった」「朝のむくみが減った」という方も多くいらっしゃいます。


寒がり・むくみが気になる方へ|立川市の内科『はごろも内科小児科』

「年齢のせいかな」と思っていた体の不調が、甲状腺の病気によるものだったということは珍しくありません。

立川市の内科『はごろも内科小児科』では、甲状腺と糖尿病の両面から、患者さん一人ひとりの体調に合わせた診療を行っています。
不安な症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。


まとめ|寒がり・むくみは体からのサイン

寒がり・むくみは甲状腺のせいかも?」と感じたら、まずは血液検査で確認してみることをおすすめします。
早めの対応で、日々の不調がグッと楽になるかもしれません。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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