肩こりや腰痛と慢性痛の関係

肩こり・腰痛…それ、慢性痛かもしれません

「ずっと肩が重い」「腰が痛いのが当たり前になっている」
そんな症状が3か月以上続いていませんか?

その痛み、もしかすると「慢性痛(まんせいつう)」かもしれません。
慢性痛とは、ケガや病気が治ったあとも続く長引く痛みで、生活に大きな支障をきたすことがあります。


慢性痛とは? 一時的な痛みとの違い

通常、痛みはケガや炎症が治るとおさまります。これを「急性痛」といいます。
一方、原因がはっきりしないまま3か月以上続く痛みは
「慢性痛」と呼ばれます。

慢性痛は、神経の異常な興奮や脳の感覚過敏などが関係していると考えられており、心のストレスや生活習慣とも深く関わっていることがわかってきました。


肩こり・腰痛と慢性痛のつながり

● 肩こりが慢性化するケース

  • デスクワークやスマホ操作による姿勢不良
  • 筋肉の緊張が慢性的に続く
  • 自律神経の乱れによって血流が悪化
    → これらが積み重なって、「肩こりが当たり前」の状態に。

● 慢性腰痛の原因もさまざま

  • 加齢や運動不足による筋力低下
  • 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症
  • 過去の腰痛が治っても「また痛くなるかも」という不安が続くことで、痛みが慢性化することもあります。

糖尿病と慢性痛:意外な関係

慢性痛は糖尿病とも関係があります。

糖尿病の合併症として知られる糖尿病性神経障害では、手足のしびれや痛み、違和感などが起こりやすくなります。
また、糖尿病の治療を続けていても、慢性的な筋肉痛やこわばりを訴える方も少なくありません。

そのため、肩こりや腰痛の裏に糖尿病が隠れているケースもあるため注意が必要です。


どう治す? 慢性痛の治療法

慢性痛に対しては、単なる痛み止めだけでは不十分なことが多く、包括的な治療が必要です。

  • 薬物療法:神経の痛みに対応する薬(プレガバリン、ミロガバリンなど)
  • 運動療法・リハビリ:ストレッチや筋トレによる筋力強化
  • 生活指導:姿勢の改善やストレスケア
  • 心理的アプローチ:不安や抑うつのケアも有効な場合があります

慢性痛にお悩みの方へ

はごろも内科小児科(立川市)では、内科・糖尿病内科の診療を通じて、肩こりや腰痛などの慢性痛へのアプローチも行っています。

「歳のせいだから仕方ない」「病院に行っても変わらない」とあきらめずに、まずはお気軽にご相談ください。
糖尿病などの内科疾患が隠れていることもあるため、専門的な評価が大切です。


まとめ:慢性痛を放置せず、正しいケアを

  • 肩こりや腰痛が3か月以上続くなら、慢性痛の可能性あり
  • 慢性痛は脳・神経・生活習慣の問題が複雑に絡む
  • 糖尿病が原因となっていることもある
  • 内科的なチェックと多角的な治療が効果的
  • 立川市の内科「はごろも内科小児科」では専門的な相談が可能です
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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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