受診前にやっておくとよい観察ポイント(熱型表・水分摂取量)

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はじめに:受診前の「ちょっとした準備」で診察がスムーズに

発熱や体調不良のとき、「いつ病院に行けばいいのか」「どんな情報を伝えればいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
実は、受診前に少しだけ観察しておくことで、診察がよりスムーズになり、正確な診断につながります。

この記事では、「受診前にやっておくとよい観察ポイント(熱型表・水分摂取量)」を、立川市・国立市・国分寺市エリアで地域医療を担う「はごろも内科小児科」がわかりやすくご紹介します。


熱型表をつけてみましょう

熱型表とは?

「熱型表(ねつけいひょう)」とは、1日を通して体温の変化を記録した表のことです。
発熱のパターン(朝は下がる/夜になると上がるなど)を把握でき、感染症や炎症性疾患の診断に役立ちます。

書き方のポイント

  1. 測るタイミング:朝・昼・夜の1日3回が目安
  2. 記録内容:体温、時間、症状(咳・食欲・元気の有無など)
  3. 数日分をまとめて持参するとベスト

紙のメモでも構いませんが、最近はスマホアプリやLINEメモを使って記録する方も増えています。


水分摂取量をチェックしておこう

なぜ水分量が大切なのか

発熱や感染症のときは、汗や呼吸で水分が多く失われます。
脱水は回復を遅らせるだけでなく、特に糖尿病や高齢者の方では体調を大きく崩す原因になります。

受診前に確認したいポイント

  • 1日に飲んだ水・お茶・スポーツドリンクの大まかな量(ml単位でなくても可)
  • 尿の回数や色(少ない・濃い色なら脱水気味)
  • 食事がどのくらい摂れているか

これらを伝えていただくと、脱水の有無や治療の必要性をより正確に判断できます。


糖尿病や高血圧など生活習慣病の方は特に注意

糖尿病や高血圧の方は、体調不良時に血糖コントロールが乱れやすくなります。

  • 水分不足 → 血糖上昇や血栓リスク
  • 食事量低下 → 薬の調整が必要になる場合も

内科受診の際には、「何をどれくらい食べたか」「薬は飲めたか」も一緒に伝えると安心です。
立川市・国立市・国分寺市周辺で糖尿病管理を行っている当院でも、こうした情報が診察の助けになります。


まとめ:受診前の観察が「早期発見・早期回復」につながる

  • 熱型表 → 発熱のパターンを知る
  • 水分摂取量 → 脱水や体調変化を見逃さない
  • 糖尿病などの慢性疾患 → 病状変化を早めにキャッチ

少しの記録が、医師にとって大切な診断のヒントになります。
お子さまからご高齢の方まで、立川市・国立市・国分寺市の皆さまが安心して受診できるよう、「はごろも内科小児科」では丁寧な診察を心がけています。


当院のご案内

はごろも内科小児科(立川市羽衣町)

  • 内科・小児科・糖尿病・生活習慣病管理
  • 立川駅・西国立駅からアクセス便利
  • 国立市・国分寺市からも通いやすいクリニックです
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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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