糖尿病と皮膚トラブル|かゆみ・乾燥・治りにくい傷の対処

糖尿病がある方では、皮膚の乾燥やかゆみ、感染、傷の治りにくさが問題になることがあります。ただし、かゆみや発疹だけで糖尿病と判断することはできません。皮膚の病気や薬の影響なども考え、症状に応じて診察を受けましょう。

目次

糖尿病で皮膚トラブルが起こる理由

高血糖は感染への抵抗力に影響し、神経障害に伴う発汗の変化や血流障害が、乾燥や傷の治りにくさに関係することがあります。血糖値を整えることと、皮膚そのものの治療を並行して考えます。

乾燥・かゆみ・感染の見分け方

乾燥では皮膚がかさつき、掻くことで傷ができることがあります。一方、赤みや腫れ、熱感、膿、水疱などがある場合は感染などの確認が必要です。水虫やカンジダなど、原因に合った薬が必要な病気もあります。

市販薬を使っても改善しない場合や、発疹が広がる場合は受診しましょう。原因が分からないままステロイドの塗り薬などを使い続けると、病気によっては悪化することがあります。

皮膚を守る日常のケア

  • 熱い湯や強くこする洗い方を避け、洗った後は水分をやさしく拭き取る。
  • 乾燥した部分には保湿剤を使い、指の間など蒸れやすい部分は清潔に保つ。
  • 足の裏や指の間まで毎日確認し、靴擦れや小さな傷に気づく習慣をつける。
  • 足に合う靴を選び、裸足や低温やけどに注意する。

こんな皮膚の変化は早めに受診を

赤みや腫れが広がる、膿が出る、傷が治らない場合は早めに相談してください。足が黒く変色する、急に冷たくなる、感染が疑われる傷に発熱を伴う場合は、その日のうちの受診が必要です。全身状態が悪いときは救急受診を検討します。

神経障害があると痛みが弱いことがあります。「痛くないから大丈夫」と判断せず、見た目の変化も重視しましょう。

よくある質問

血糖値が改善すれば皮膚の薬は不要ですか?

感染や湿疹には別の治療が必要な場合があります。血糖値だけで中止を判断せず、皮膚の状態を確認してもらいましょう。

内科と皮膚科のどちらに相談すればよいですか?

糖尿病の主治医、または皮膚科に相談できます。血糖管理と皮膚の治療が必要な場合は、連携して対応します。お薬手帳と、症状が始まった時期を伝えてください。

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参考資料

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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