生活習慣病(糖尿病・高血圧)と食事の工夫

秋は「食欲の季節」——でも生活習慣病には注意を
食欲の秋。おいしい食べ物が増える季節ですが、糖尿病や高血圧といった生活習慣病をお持ちの方、また予防したい方にとっては「少しの工夫」がとても大切です。
今回は、立川市・国立市・昭島市周辺で地域医療を担うはごろも内科小児科が、日常の食事で気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。
生活習慣病(糖尿病・高血圧)とは?
糖尿病
糖尿病は、血糖(血液中のブドウ糖)が高い状態が続く病気です。
血糖値が高いまま放っておくと、動脈硬化や心臓病、腎臓病、目や神経の障害を引き起こすことがあります。
高血圧
高血圧は、血圧が常に高い状態が続く病気です。
血管に強い圧力がかかり続けることで、心臓や脳・腎臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。
どちらも食事・運動・生活リズムの改善で予防・改善できる病気です。
食事の工夫①:バランスと「腹八分目」を意識する
秋は旬の食材が豊富で、つい食べ過ぎてしまう季節です。
まず大切なのは「主食・主菜・副菜のバランス」と「腹八分目」。
- 主食:白米だけでなく、雑穀米や玄米も取り入れる
- 主菜:脂身の少ない肉、魚、大豆製品を中心に
- 副菜:野菜・きのこ・海藻類で食物繊維をしっかり補う
食物繊維は血糖の上昇をゆるやかにし、コレステロールを下げる働きもあります。
食事の工夫②:塩分を控えめにする
高血圧の大敵は塩分の摂りすぎです。
1日の塩分目標量は、成人で6g未満が理想とされています。
- 醤油や味噌汁は「少なめ・うす味」で
- ドレッシングやソースは「かける」より「つける」
- 漬物や加工食品は控えめに
また、カリウムを多く含む野菜・果物・きのこ類は、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する助けになります。
食事の工夫③:血糖コントロールを助ける食べ方
糖尿病予防・改善のポイントは、血糖の上がり方(血糖値スパイク)をゆるやかにすることです。
- 野菜 → 主菜 → ご飯の順で食べる
- 甘い飲み物やお菓子は「食後の少量」にする
- 間食にはナッツ・ヨーグルト・チーズなどを選ぶ
食事時間を一定に保つことも、血糖コントロールに役立ちます。
食事の工夫④:秋の旬を味方に
秋の食材には、健康にうれしい栄養がたっぷり含まれています。
食材 | 栄養・効果 |
---|---|
さつまいも | 食物繊維・ビタミンCが豊富。腹持ちが良い |
さんま・さば | 良質な脂(EPA・DHA)が血液サラサラ効果 |
きのこ類 | カロリーが低く、ミネラル・食物繊維が豊富 |
柿・りんご | 抗酸化作用・便通改善に役立つ |
調理法を工夫して、旬を楽しみながら健康管理をしていきましょう。
生活習慣病の食事は「続けられる工夫」が大切
無理な食事制限は長続きしません。
大切なのは「できることから少しずつ」。
- 味噌汁を1日1杯に減らす
- ご飯を軽めの茶碗1杯にする
- 夜食や甘い飲み物を控える
こうした小さな積み重ねが、糖尿病や高血圧の予防・改善につながります。
立川市・国立市・昭島市で生活習慣病のご相談なら
はごろも内科小児科(立川市羽衣町)では、
糖尿病・高血圧などの生活習慣病(糖尿病・高血圧)と食事の工夫について、
患者さん一人ひとりに合わせたアドバイスを行っています。
管理栄養士や専門医との連携で、食事・運動・お薬をトータルにサポートいたします。
立川市だけでなく、国立市・昭島市からも多くの方にお越しいただいています。
まとめ
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧)は食事の工夫で予防・改善できる
- 秋の旬食材をうまく取り入れて、無理なく健康的な食生活を
- 気になる症状がある方は、早めの内科受診をおすすめします