甲状腺の病気は遺伝するの?|立川市の内科がわかりやすく解説

目次

はじめに|家族に甲状腺の病気があると自分もなる?

「母が甲状腺の病気だったけれど、自分もなるのかな?」
そんな不安を抱いていませんか?

実は、甲状腺の病気には遺伝的な要素が関係することがあるとされています。
本記事では、立川市の内科『はごろも内科小児科』が、「甲状腺の病気は遺伝するの?」というテーマについて、わかりやすく解説します。


甲状腺の病気にはどんな種類があるの?

甲状腺に関する主な病気には以下のようなものがあります:

  • 橋本病(慢性甲状腺炎):甲状腺ホルモンが不足する病気
  • バセドウ病:甲状腺ホルモンが過剰に出る病気
  • 甲状腺結節・腫瘍:しこりや腫れができる状態(良性・悪性含む)

これらの多くは、ホルモンのバランスや免疫の異常によって引き起こされます。


甲状腺の病気は遺伝するの?

「遺伝しやすい体質」があると考えられています

甲状腺の病気そのものが「必ず遺伝する」わけではありませんが、
バセドウ病や橋本病のような自己免疫性の甲状腺疾患は、家族内に発症者がいるケースが多く、遺伝的な素因が関与しているといわれています。

たとえば:

  • 親が橋本病 → 子も甲状腺ホルモンの異常を指摘される
  • 兄弟姉妹にバセドウ病がいる → 自分も動悸や手の震えが出てくる

というようなケースは、決して珍しくありません。


糖尿病と同じように、生活習慣も関係する?

甲状腺の病気は、糖尿病と同じく「体質+環境」が関係していると考えられています。
ストレス、過労、妊娠・出産、感染などをきっかけに発症する場合もあります。

特に1型糖尿病を持っている方や家族歴がある方は、甲状腺疾患の合併が多いことが知られています。


どんな症状に注意すべき?

以下のような症状がある場合は、一度甲状腺の検査を受けてみることをおすすめします:

  • 疲れやすい・寒がり・むくみ(橋本病の可能性)
  • 動悸・イライラ・体重減少(バセドウ病の可能性)
  • 首の腫れ・違和感・しこりを感じる

症状が出ないこともあるため、家族歴がある方は定期的な検査がおすすめです。


甲状腺の検査はどうやって行うの?

  1. 血液検査(TSH、FT3、FT4など)
  2. 甲状腺自己抗体検査(抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体など)
  3. 甲状腺エコー検査

当院ではこれらの検査を行い、その方の体質や家族歴も踏まえて総合的に診断・治療を行っています。


立川市で甲状腺疾患の相談なら|はごろも内科小児科

立川市にある『はごろも内科小児科』では、甲状腺疾患や糖尿病を専門とする医師が在籍しています。
「家族に甲状腺の病気があるから不安」「少し症状が気になる」という方も、
安心してご相談いただけます。


まとめ|体質を知り、早めのチェックで安心を

甲状腺の病気は遺伝するの?」という疑問には、「遺伝する体質はあるが、予防と早期発見が可能です」とお答えできます。

気になる症状がある方や、家族に甲状腺の病気がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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