甲状腺以外のホルモン異常も見逃さないで

~ホルモンバランスの乱れと体のサインに気づくために~

目次

はじめに:甲状腺だけじゃない、ホルモン異常の落とし穴

ホルモン異常というと「甲状腺の病気」が思い浮かぶ方が多いかもしれません。しかし、体内には甲状腺以外にもたくさんのホルモンがあり、これらのバランスが崩れるとさまざまな症状を引き起こします。
立川市にある『はごろも内科小児科』では、糖尿病をはじめとした内分泌疾患全般に対応しています。この記事では、甲状腺以外のホルモン異常にも目を向けていただくためのポイントをわかりやすくご紹介します。


ホルモン異常とは?体のメッセージを見逃さないで

ホルモンは体の中で重要な役割を果たしています。バランスが崩れると、以下のようなサインが現れることがあります:

  • 慢性的な疲労
  • 体重の増減
  • 月経不順
  • 情緒不安定
  • 筋力低下
  • 低血圧または高血圧

こうした症状がある場合、「年齢のせい」「ストレスのせい」と片付けず、内科でホルモンの状態を調べることが重要です。


甲状腺以外のホルモン異常の主な例

1. 副腎の異常(コルチゾールなど)

  • 疾患名:クッシング症候群、アジソン病など
  • 症状:顔が丸くなる(満月様顔貌)、筋力低下、低血圧、色素沈着

2. 下垂体ホルモンの異常

  • 疾患名:下垂体腺腫、プロラクチノーマなど
  • 症状:月経停止、乳汁分泌、視野の異常

3. 性ホルモンの異常(女性・男性ともに)

  • 疾患名:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など
  • 症状:にきび、毛深くなる、月経不順、不妊など

4. 成長ホルモンの異常

  • 疾患名:先端巨大症、成長ホルモン分泌不全症など
  • 症状:手足や顔の変化、関節痛、疲れやすさ

内科での検査方法とは?~見逃さない診断のために~

立川市の内科『はごろも内科小児科』では、以下のような検査を行い、ホルモンの異常を早期に発見します:

  • 血液検査(ホルモン値の測定)
  • 超音波検査(甲状腺・副腎などの形態評価)
  • MRI・CT(必要に応じて紹介)
  • 問診・身体所見によるスクリーニング

糖尿病とホルモン異常の関係も重要です

糖尿病はインスリンというホルモンの作用低下によって起こる疾患です。
また、副腎ホルモンや甲状腺ホルモンの異常があると、血糖コントロールが悪化することもあります。
ホルモン異常を見逃さず、総合的な管理を行うことで、糖尿病の治療もより良い結果が期待できます。


まとめ:不調が続くときはホルモン異常を疑いましょう

「なんとなく不調が続く」「年のせいかも」と感じている方でも、ホルモン異常が背景にあることは珍しくありません。
甲状腺以外のホルモンも含め、全身のホルモンバランスをチェックすることは健康管理の第一歩です。
立川市で内科・糖尿病・内分泌の診療をご希望の方は、『はごろも内科小児科』へお気軽にご相談ください。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

目次