「経過観察」で終わらせないために。ホルモン値が変動する理由

健康診断でホルモン値(TSH、FT4、コルチゾールなど)の異常を指摘され、「とりあえず経過観察で」と言われることは珍しくありません。

しかし、「経過観察」で終わらせないために。ホルモン値が変動する理由 を知っておくことは、将来の健康を守るうえでとても重要です。

立川市・国立市・昭島市エリアで内科診療を行うはごろも内科小児科が、ホルモンが変動する原因や、受診のポイントをわかりやすく解説します。


目次

なぜホルモン値は変動する?まず知っておきたい基礎知識

ホルモンは、身体のあらゆる働き(代謝・血圧・体温・ストレス反応など)を調整する物質です。
実は、ホルモン値は毎日・毎時間のように変化しており、“一定ではない”のが正常です。

とはいえ、検査で繰り返し異常が出る場合、次のような理由が考えられます。


ホルモン値が変動する主な理由

① ストレスや睡眠不足による変動

ストレスが加わると「コルチゾール」「アドレナリン」などのホルモンが増え、
血糖値や脈、血圧が上がることがあります。

慢性的なストレスは、糖尿病や脂質異常症が改善しない原因になることも。


② 甲状腺の機能がゆっくり変化している

特にTSH(甲状腺刺激ホルモン)は変動しやすく、

  • 初期の甲状腺機能低下症
  • 橋本病(慢性甲状腺炎)
  • 一時的な炎症

などで上下しやすくなります。

「経過観察」で終わることが多いですが、変動が続くと生活習慣病に影響することもあります。


③ 体調不良・感染症の影響

風邪、胃腸炎、発熱などの“軽い体調不良”でも、ホルモン値(特にTSH・コルチゾール)は変わることがあります。

一過性であれば心配いりませんが、繰り返す場合は一度内科での確認をおすすめします。


④ 加齢による自然な変動

年齢とともに、ホルモンの分泌バランスは変わります。

  • TSHがやや高くなる
  • インスリンの効きが悪くなり血糖値が上がりやすくなる
  • コレステロール値が上昇しやすくなる

こういった変化が出てくるため、糖尿病や脂質異常のリスクを早めに把握することが重要です。


「ホルモン値の変動」が血糖やコレステロールに与える影響

実は、血糖値やコレステロールの異常の裏に“ホルモンの影響”があちことも知られています。

● 血糖値の上昇

  • コルチゾール(ストレスホルモン)の増加
  • インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)

これらは糖尿病の発症リスクを高める原因になります。

● コレステロールの変動

  • 甲状腺ホルモンが低下するとLDLが上昇しやすい
  • ストレス・睡眠不足で中性脂肪が増加することも

ホルモンの異常を正しく把握することで、生活習慣病の改善につながることが多いのです。


経過観察で終わらせないために|受診すべきサイン

次のような状況では、一度内科で精密なチェックを受けることをおすすめします。

● TSHやホルモン値が何度も基準外になる

一過性でなければ原因の精査が必要です。

● 血糖値・コレステロールが改善しない

生活改善してもよくならない場合、ホルモンが関与していることがあります。

● 倦怠感・むくみ・体重変動がある

甲状腺や副腎の異常が隠れている可能性があります。

● 糖尿病との関連が疑われる

ホルモンバランスが乱れると、血糖コントロールが難しくなることがあります。


当院での診療の流れ(はごろも内科小児科)

立川市・国立市・昭島市を中心に、内科として以下を行っています。

  1. 問診(生活習慣・ストレス・体調の確認)
  2. 詳細な採血検査(TSH、FT4、コルチゾール、血糖、脂質など)
  3. 超音波検査(甲状腺エコー)
  4. 治療・生活指導
  5. 定期フォローで数値を確認

ホルモンの変動は「放っておいてよいもの」ではなく、体からの“サイン”として捉えることが大切です。


まとめ:ホルモンの変動は、健康管理の重要なヒント

  • ホルモン値は変動しやすい
  • しかし変動の裏には原因が隠れていることがある
  • 血糖異常やコレステロール上昇に関係することも
  • 「経過観察」で終わらせず、原因を確認することが大切
  • 気になる方は早めの内科受診を

立川市・国立市・昭島市で内科をお探しの方は、はごろも内科小児科へお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。


日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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