血糖値スパイクって何?放置するとどうなる?

目次
🔍 血糖値スパイクとは?
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急激に上がる現象のことをいいます。
普段の血糖値は正常でも、食後1~2時間だけ血糖値が大きく上がってしまう状態です。
🩸 血糖値スパイクの特徴
- 空腹時は血糖値が正常
- 食後だけ一時的に血糖値が急上昇
- 健康診断では見逃されることも多い
💡 なぜ血糖値が急に上がるの?
主な原因は以下の通りです:
- 早食い・ドカ食い
- 炭水化物中心の食事(白米・パン・麺など)
- インスリンの効きが悪くなっている(インスリン抵抗性)
- 運動不足やストレス
- 加齢や体重増加
⚠ 放置するとどうなるの?
血糖値スパイクを放置していると、次のような健康リスクが高まります。
1. 糖尿病の発症リスクが上がる
頻繁な血糖値スパイクは、膵臓が疲れ、インスリンがうまく出なくなります。
2. 動脈硬化が進行する
血糖値が急に上がると、血管の内側が傷つきやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
3. 認知症のリスクも
近年では、血糖値スパイクがアルツハイマー型認知症のリスク因子であるという研究も報告されています。
✅ 血糖値スパイクを防ぐには?
以下のような生活習慣の見直しが効果的です。
🍚 食事の工夫
- 野菜やたんぱく質を先に食べる「ベジファースト」
- よく噛んでゆっくり食べる
- 白米を雑穀米や玄米に替える
🚶♂️ 運動の習慣
- 食後の軽いウォーキング(10~15分でも効果あり)
- 毎日のこまめな体を動かす工夫(階段を使うなど)
🛌 睡眠・ストレス管理
- 睡眠不足は血糖コントロールを悪化させます
- リラックスする時間を持ちましょう
🏥 血糖値スパイクが心配な方へ
当院では、血糖値スパイクの有無を確認できる食後血糖測定や、**持続血糖測定(CGM)**も行っています。
症状がなくても、疲れやすい・眠気が強い・めまいがあるなどは血糖値スパイクのサインかもしれません。
「糖尿病ではないけれど、将来が心配…」という方も、お気軽にご相談ください。
📌 まとめ
- 血糖値スパイクとは、食後にだけ血糖値が急に上がる状態です
- 放置すると、糖尿病や心筋梗塞、認知症などのリスクになります
- 食事や運動、生活習慣を整えることで予防・改善が可能です
血糖値スパイクを予防して、元気で健やかな毎日を。
当院は、糖尿病専門医が患者さん一人ひとりに合ったアドバイスを行っています。