甲状腺とメンタルの意外な関係

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はじめに|気分の波、実は「甲状腺」が原因かも?

「最近、気分が落ち込みがち…」「イライラしやすくなったかも」と感じることはありませんか?
それ、心の問題だけでなく“甲状腺の異常”が関係しているかもしれません。

実は、甲状腺とメンタルの意外な関係が、近年注目されています。
本記事では、立川市の内科『はごろも内科小児科』が、甲状腺と心の健康とのつながりをわかりやすくご紹介します。


甲状腺ってどんな臓器?

甲状腺は、のどぼとけの下にある小さな臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。
このホルモンは、体の代謝や体温調節、脳の働きにも深く関わっています。


甲状腺の不調とメンタルの変化|どんな症状が出る?

甲状腺ホルモンが少なすぎる(甲状腺機能低下症)と…

  • 気分が落ち込む・うつっぽい
  • やる気が出ない
  • 物忘れが増える
  • 朝起きられない

逆に、多すぎる(甲状腺機能亢進症)と…

  • イライラする
  • 落ち着きがなくなる
  • 不眠になる
  • 不安感が強くなる

このように、甲状腺の異常がうつ病や不安症のような症状として現れることがあります。


「心の不調=ストレス」と思い込まないで

「ストレスのせいかも」と片付けてしまいがちですが、甲状腺の異常が根本原因のこともあります。
特に糖尿病をお持ちの方は、甲状腺の病気も合併しやすいため要注意です。


どんな検査でわかるの?

血液検査で簡単にわかります。チェックするのは:

  • TSH(甲状腺刺激ホルモン)
  • FT4(甲状腺ホルモン)
  • 抗体(橋本病・バセドウ病の診断に有用)

さらに、甲状腺エコー検査で腫れや結節の有無も確認できます。


甲状腺とメンタルの異常に気づくヒント

  • 心療内科で「原因がはっきりしない」と言われた
  • 抗うつ薬を飲んでもなかなか改善しない
  • 生理不順や体重の増減など身体的な変化もある

こんな時は、内科での甲状腺検査を受けてみることをおすすめします。


立川市で「甲状腺とメンタル」の相談なら

『はごろも内科小児科』では、甲状腺疾患・糖尿病・内科一般を専門とする医師が在籍しています。
「もしかして甲状腺かも?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
立川市を中心に、多摩地域の皆さまの健康をサポートしています。


まとめ|心の不調の背景に「甲状腺の異常」があるかも

甲状腺とメンタルの意外な関係」は、あまり知られていませんが、とても大切な視点です。
気分の変化が長引くときには、体の内側からのサインかもしれません。
早めの検査と適切な治療で、心も体も元気に過ごしましょう。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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