糖尿病の運動療法|効果的な運動の種類・時間・タイミングと注意点

運動療法は、食事療法と並ぶ糖尿病治療の柱です。体を動かすと筋肉がブドウ糖を取り込み、血糖値が下がりやすくなります。続けることで、インスリンが効きやすい体に近づけることも期待できます。

この記事では、糖尿病の方に適した運動の種類と量、タイミング、そして安全に続けるための注意点を解説します。

目次

運動療法で期待できる効果

  • 食後の血糖値の上昇を抑える
  • インスリンの効きをよくする(インスリン抵抗性の改善)
  • 内臓脂肪を減らし、体重管理に役立つ
  • 血圧や脂質の改善、心肺機能の維持
  • 筋力を保ち、転倒やフレイルを防ぐ
  • 気分転換やストレスの軽減

おすすめの運動の種類と量

有酸素運動

ウォーキング、速歩、自転車、水中ウォーキングなど、全身を使うリズミカルな運動です。「ややきつい」と感じる程度(会話はできるくらい)の強さで、合計で週150分以上、週3日以上を目安に行います。運動しない日が2日以上続かないようにしましょう。

レジスタンス運動(筋力トレーニング)

スクワット、かかと上げ、壁を使った腕立て伏せなど、筋肉に負荷をかける運動です。連続しない日に週2〜3回行うのが目安です。有酸素運動と組み合わせると、より効果が期待できます。

日常生活の中でこまめに動く

エレベーターではなく階段を使う、ひと駅分歩くなど、生活の中で活動量を増やすことも大切です。長時間座り続けるときは、30分に1回を目安に立ち上がって体を動かしましょう。

運動に適したタイミング

食後1時間前後に体を動かすと、食後の血糖値の上昇を抑えやすくなります。食後に10〜15分歩くだけでも効果があります。朝の空腹時の激しい運動は、薬によっては低血糖を起こしやすいため注意が必要です。

運動を始める前に確認したいこと

次のような場合は、運動の内容や強さに制限が必要なことがあります。運動を始める前に、必ず主治医に相談してください。

  • インスリンやSU薬などを使っている(低血糖に注意が必要)
  • 網膜症が進行している(強くいきむ運動は避ける)
  • 腎症が進行している
  • 足にしびれや傷がある(フットケアが大切)
  • 心臓の病気や、胸の痛み・息切れがある
  • 血糖値が非常に高い、または体調が悪い

安全に続けるためのポイント

  • 運動前後に水分をとる
  • 足に合った靴と靴下を選び、運動後は足を確認する
  • 低血糖に備えて、ブドウ糖を持ち歩く
  • 体調が悪い日は無理をせず休む
  • 歩数計やアプリで記録し、少しずつ目標を上げる

体重を少し減らすだけでも血糖値の改善が期待できます。5%減量で期待できる効果もあわせてご覧ください。

よくある質問

運動する時間がとれません。どうすればよいですか?

10分程度の運動を1日に何回かに分けても効果があります。通勤で歩く距離を増やすなど、生活の中で体を動かす工夫から始めましょう。

膝や腰が痛くて歩けない場合は?

椅子に座ってできる体操や、水中ウォーキングなど体への負担が少ない運動もあります。痛みの原因も含めてご相談ください。

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※2026年9月現在は立川市羽衣町で診療しています。八王子市での診療開始日・所在地は、当院の最新案内をご確認ください。

普段の歩数や運動の記録、お薬手帳があると、運動の内容や薬の調整を相談しやすくなります。糖尿病専門外来の診療内容と診療時間・アクセスの最新案内をご覧ください。

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監修:はごろも内科小児科 院長 田丸新一(医学博士)
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医/日本内科学会 総合内科専門医

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立川市・国立市・八王子市など周辺地域の皆さまへ。糖尿病・甲状腺・生活習慣病など、一人ひとりの状態に応じて診療します。

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この記事を書いた人

はごろも内科小児科【糖尿病 高血圧 内分泌 甲状腺 在宅医療】 
院長 田丸新一(Shinichi Tamaru)
医師、医学博士

立川市、国立市を中心とした地域医療を展開する、はごろも内科小児科院長。
2004年自治医科大学医学部医学科卒業。高知県県立中央病院、国保沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を経て、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科助教。東京医科大学大学院医学研究科社会人大学院入学。東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科。二次性高血圧の機械学習モデルでの研究により医学博士取得。東京北医療センター糖尿病内科、山王病院 糖尿病内分泌代謝内科副部長、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科助教を歴任。医学の研究も積極的に行ってきた。

日本内科学会 内科認定医、総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝内科専門医・指導医
日本肥満学会所属
東京都難病指定医、東京都小児慢性特定疾病指定医
厚生労働省臨床研修指導医講習修了
緩和ケア研修会終了

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