症状から探す

疲れやすさ

「最近、なんとなく疲れが取れない」──それ、病気のサインかもしれません

疲れやすさは、誰もが感じるごく一般的な症状ですが、単なる「年のせい」や「忙しさ」だけではなく、体の中のホルモンバランスの乱れや血糖値の異常が関係していることもあります。以下のような病気が隠れている可能性があります。


疲れやすさに関連する主な疾患

糖尿病

糖尿病では、体のエネルギー源である「ブドウ糖」をうまく使えなくなるため、全身の倦怠感や疲れやすさが生じます。
また、「喉が渇く」「トイレが近い」「体重が減ってきた」などの症状も伴うことがあります。

甲状腺機能低下症(橋本病など)

甲状腺ホルモンが不足すると、新陳代謝が低下し、慢性的な疲労感や集中力の低下、むくみ、寒がりなどが現れます。高齢者では、認知機能の低下や抑うつ症状としてあらわれることもあります。

副腎不全

副腎ホルモンが不足する疾患では、強い倦怠感や食欲不振、体重減少、低血圧などが起こります。進行すると危険な状態になることもあるため、早期の診断が重要です。


疲れの原因は検査で分かることもあります

当院では、糖尿病・内分泌専門医が、血液検査・ホルモン検査・甲状腺エコーなどを用いて、症状の背景にある病気を丁寧に調べます。
「ただの疲れ」では片づけず、気になるときはどうぞお気軽にご相談ください。

体重の増減

原因がわからない体重の変化、それは体のサインかもしれません

食事量や運動習慣が特に変わっていないのに、体重が急に増えたり減ったりする場合、内科的・内分泌的な病気が隠れていることがあります。特に注意が必要なのが、以下のような疾患です。


考えられる主な病気

体重が減ってきた

  • 糖尿病:高血糖の状態が続くと、体内のブドウ糖がうまく使えず、脂肪や筋肉が分解されて体重が減ることがあります。「食べているのに痩せる」「だるさ・のどの渇きがある」といった症状も見られます。
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):代謝が活発になりすぎることで、食欲があっても体重が減ることがあります。動悸、発汗、手の震えを伴うこともあります。

体重が増えてきた

  • 甲状腺機能低下症(橋本病など):代謝が低下し、むくみやすくなり、体重が増えることがあります。疲れやすさや寒がりも特徴的です。
  • 副腎や下垂体のホルモン異常:クッシング症候群などでは、顔やお腹周りに脂肪がつきやすくなり、全体の体重増加とは異なる体型変化が起こることがあります。

「年齢のせいかな」と思っても、まずはご相談を

体重の変化が気になったら、まずは一度血液検査などでホルモンや血糖の異常を確認することをおすすめします。当院では、内分泌・糖尿病の専門医が丁寧に診察し、必要な検査を行います。

喉の渇き

水をたくさん飲んでも喉が渇く…そんな症状、ありませんか?

暑い日や運動後に水を飲むのは自然なことですが、「特に理由がないのに、四六時中喉が渇く」「夜中に何度も水を飲む」といった症状がある場合、体の中で異常が起きているサインかもしれません。


考えられる主な病気

糖尿病

高血糖の状態が続くと、体が余分な糖を尿と一緒に排出しようとします。その結果、尿の量が増えて体が脱水状態になり、強い喉の渇き(口渇)や多飲、頻尿が現れます。放置すると体重減少や疲労感、感染症にもつながることがあります。

尿崩症(にょうほうしょう)

尿を濃くする働きのある「抗利尿ホルモン(バソプレシン)」の異常により、大量の尿が出てしまう病気です。水を飲んでもすぐに出てしまうため、極端な喉の渇きと水分摂取が続くのが特徴です。

副腎不全

副腎ホルモンの不足により体液バランスが崩れ、脱水や低血圧を引き起こすことがあり、これも喉の渇きの原因になります。


一度、血液や尿の検査で原因をチェックしましょう

当院では、糖尿病・内分泌専門医が、血糖値・尿糖・ホルモンバランスの異常を調べ、原因を丁寧に診断します。「飲んでも渇く」「口が乾く」などの症状がある方は、お早めにご相談ください。

頻尿(尿が近い)

「トイレが近い」「夜何度も目が覚める」…それ、病気のサインかもしれません

加齢や冷え、カフェインの摂取などで頻尿になることはありますが、何度もトイレに行く/夜間に何度も起きるといった症状が続く場合、糖尿病や内分泌の病気が隠れていることがあります。


考えられる主な病気

糖尿病(特に未治療またはコントロール不良)

血糖値が高くなると、体が余分な糖を尿と一緒に排出しようとするため、尿の量が増え、結果として頻尿になります。
同時に「喉が渇く」「体重が減る」「疲れやすい」などの症状も見られることがあります。

尿崩症

脳や腎臓の異常によって、尿を濃くするホルモン(抗利尿ホルモン)の働きがうまくいかず、非常に薄い尿が大量に出てしまう病気です。水分を多くとっても、またすぐに尿として排出されるため、極端な多尿・頻尿・強い口渇が特徴です。

高カルシウム血症

副甲状腺の病気などにより血中カルシウムが高くなると、腎臓からの水分排出が増えて頻尿になることがあります。 食欲低下や便秘、だるさなども伴うことがあります。


頻尿は「泌尿器科だけの病気」とは限りません

当院では、糖尿病やホルモンの異常など、内科的な原因にも対応しています。必要に応じて血液検査・尿検査・ホルモン検査などを行い、正確な診断と適切な治療を提供いたします。

頻尿が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

足のしびれ

足のしびれ・感覚の異常

「足の裏がピリピリする」「感覚が鈍い気がする」そんな症状、ありませんか?

足のしびれや違和感は、長時間の正座や一時的な血流障害でも起こりますが、慢性的に続く場合は病気が原因のこともあります。
特に、糖尿病や一部の内分泌疾患では、神経障害の初期症状として現れることがあるため注意が必要です。


考えられる主な病気

糖尿病性神経障害

糖尿病が進行すると、血糖の影響で神経が障害され、足の裏のしびれ・ピリピリ感・感覚の鈍さ・こむら返りなどの症状が出ます。
左右対称に足先から徐々に広がるのが特徴で、ひどくなると痛みや歩行障害につながることもあります。

ビタミンB12欠乏・甲状腺機能低下症

内分泌や代謝の異常により、末梢神経の働きが低下することがあります。
特に甲状腺機能低下症では、筋力の低下や感覚鈍麻、むくみを伴うしびれが現れることがあります。

脚の血流障害(閉塞性動脈硬化症)

糖尿病や高血圧がある方では、血管が狭くなり、**歩行時の足のしびれ・痛み(間欠性跛行)**が見られることがあります。


神経の異常か、血流の問題か。

当院では、神経障害・ホルモン異常・血管の問題を視野に入れ、必要に応じて血液検査・神経伝導検査・血流評価などを行います。

「年のせい」「疲れかな」と思っているしびれでも、放置せず早めのご相談をおすすめします。

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